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国立がん研究センター 東病院

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─将来の妊娠・出産への希望に備えて─

1.妊孕性(にんようせい)相談・対応
─将来の妊娠・出産への希望に備えて─

がん治療の発展に伴い、がんを克服する方が多くなってきたため、がん治療後の人生をどう生きるかも非常に重要な課題です。そして生殖医療も目覚ましい発展を遂げており、がん治療により妊娠する力(妊孕性)を失う前に、患者さんご自身の生殖細胞や組織(卵子や精子、受精卵、卵巣)を温存することが可能となりました。そこで当院では2020年6月より、がん・生殖医療を専門としている産婦人科医師によるカウンセリング外来を開設しました(毎週木曜日)。

当外来では原疾患の主治医(腫瘍内科医)と連携をとりながら、がん治療前・治療中・治療後であっても、希望があればいつでも妊孕性温存や将来の妊娠・出産について、詳細な情報提供と医療相談・カウンセリングを受けることができます。

開設時から、2021年3月までに計17名の方が当外来でカウンセリングを重ね、自身の妊娠や出産について向き合い、意思決定をしています。

患者さんの内訳:乳がん13名、食道がん1名、リンパ腫1名、舌がん1名、胆のうがん1名

カウンセリングの結果、治療前の妊孕性温存を希望される場合は、がん・生殖専門の生殖医療施設へ速やかな紹介と連携を行い、がん治療の遅れの無いよう実施しています。また、治療中や治療後の妊娠相談では、現時点での卵巣機能を評価したうえで、妊娠時期の検討や妊娠方法の選択の相談に乗ることもできます。

がんのことや治療のことで頭がいっぱいになりそうな時期に、一人で将来の妊娠・出産について考えることはとても大変です。お一人で背負うことなく、当外来で一緒に向き合い、考えましょう。

 妊孕性

妊孕性(にんようせい)温存

がん患者さんへの病気に対する治療は最優先ですが、手術や薬物療法、放射線などの治療により、将来の妊娠・出産への機能が低下したり、なかには諦めなくてはならない方がいらっしゃいます。近年そのような患者さんに対して、妊娠・出産の希望を残せるような医療を提供できるようになってきました。それが妊孕性温存です。具体的には病気(がん)に対する治療前に、受精卵や卵子・精子、場合により卵巣の組織を採取し、凍結保存することで、将来それを用いて妊娠・出産するというものです。

病気(がん)への治療が始まる前の辛い時期ではありますが、患者さんへ妊孕性温存のご希望をアンケートで伺います。また現在治療中の方も相談は可能です。妊孕性温存を希望される方へは、当院と連携を行っている施設へスムーズに受診できるよう、紹介先の先生へ直接お電話し、当日~数日以内に予約紹介させて頂く体制を整えました。

病気(がん)になっても諦める必要はありません。私たちレディースセンターのスタッフが希望を与えるお手伝いをさせて頂きます。

 

東病院レディースセンターにおける妊孕性温存への体制図

妊孕性温存への体制図