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国立がん研究センター 東病院

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側臥位用体位サポート用具“エピだっこ”を開発~臨床現場の声を形に~

エピだっこ

タカノ株式会社との共同研究により、「側臥位用体位サポート用具“エピだっこ”」を開発しました。新しいコンセプトの体位サポート用具「エピだっこ」(2020年9月4日発売)手術室における麻酔薬の投与などの術前処置や、病棟における処置の際、患者の側臥位(そくがい:横向きに寝た状態)の体勢維持をサポートする目的で開発しました。

背景:医療現場の課題と医療従事者からの声

背骨の間から針を刺し、薬剤の注入やカテーテル留置を行う脊椎麻酔、硬膜外麻酔は術後疼痛緩和目的に手術の開始前に手術室で行われますが、進行したがん患者さんの疼痛緩和目的に病棟でも行われることもあります。背骨の間に針を刺すため、この背骨の間隔を広げるために患者さんには処置前に横向き(側臥位)であごを引いて、膝を抱えるように丸まるような体位になってもらいます。適切な体位であれば、処置を行う麻酔科医は短時間で正確な麻酔を行うことができます。これまで患者が側臥位を必要とする際は、医療従事者が常時密接して体位のサポートを行うことが多くありました。しかし高齢な患者さんにとってはこの体位を自らとることは難しく、付き添っている看護師にとっても、サポートしにくい状況や、言葉で説明して理解してもらうことの難しさなど、課題がありました。

開発のきっかけと製品化プロセス

国立がん研究センター(National Cancer Center)、千葉大学(Chiba Univ)、千葉県(Chiba pref)、千葉県産業振興センター(Chiba industry advancement center)の4者が連携し、最先端の研究を行う臨床現場グループからのニーズと、ものづくり中小企業のシーズとの出会いの場を創出し、地域発の製品化・事業化を促進するプロジェクト「C-square」をきっかけに、タカノ株式会社と国立がん研究センターで2016年8月に共同研究契約を締結し、開発がスタートしました。

背骨にねじれを生じさせないための処置を行うために必要な側臥位の必須要素を、麻酔科医や看護師の意見を取り入れながら本製品を開発しました。デザイン成形から幾つかの試作も経て、用具の素材なども安全性や接触感のよいものに試行錯誤しながら完成しました。

側臥位用体位サポート用具“エピだっこ”今後の展望

側臥位用体位サポート用具“エピだっこ”は、がん専門病院のみならず、どの病院でも手術前に硬膜外麻酔を行う際には有用な可能性があり、特に看護師業務の負担軽減につながるものと考えています。医療現場の実際の声をもとに誕生した”エピだっこ”が、幅広く使用され、医療の発展に寄与することを期待しています。

製品紹介

コンセプト

自然と側臥位に誘導できる形状 患者-医療従事者間の直接接触を軽減

主な特徴と機能

  • 自然と側臥位へ誘導する新形状
  • 抱え込みやすいウレタンフォーム多層構造
  • 体にやさしく、水分に強いカバー素材
  • 汚れた際に清拭可能
  • 次亜塩素酸、消毒用エタノール対応

製品詳細(販売会社:タカノ株式会社)はこちらをご確認ください。(外部サイトにリンクします)