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設楽 紘平科長が「Highly Cited Researchers 2025」(高被引用論文著者)に選出されました
更新日 : 2025年11月19日
クラリベイト(Clarivate)より、世界最高峰の研究者を選出した「高被引用論文著者 (Highly Cited Researchers 2025)」が発表され、当センターより東病院 消化管内科 科長・先端医療科/先端医療開発センター 新薬臨床開発分野の設楽紘平が選出されました。設楽紘平科長は2022年から4年連続となります。

「Highly Cited Researchers(高被引用論文著者)とは、クラリベイトが、10年以上にわたり絶え間なく高い評価を得ている影響力のある研究者を引用分析により特定しているもので、特定出版年・特定分野における世界の全論文のうち引用された回数が上位1%に入る論文著者であり、後続の研究に大きな影響を与えている科学者や社会科学者が選出されます。「Highly Cited Researchers 2025」では世界から約6,800名の研究者が選出されています。
参考:https://clarivate.com/highly-cited-researchers/(外部サイトにリンクします)
設楽 絋平

設楽 紘平(したら こうへい)
受賞カテゴリー:Clinical Medicine
所属:東病院 消化管内科 科長・先端医療科/先端医療開発センター 新薬臨床開発分野
設楽科長は、消化管がんに対する新規治療開発のための臨床研究を精力的に行ってきました。特に胃がんに対する新薬の臨床試験の結果を筆頭著者・責任著者としてThe New England Journal of Medicine (NEJM), The Lancet, Nature, Nature Medicine, Lancet Oncology誌等に報告し、4つの新薬 (trastuzumab deruxtecan, nivolumab, FTD/TPI, zolbetuximab) の承認に結び付きました。2025年にもHER2陽性胃癌に対するtrastuzumab deruxtecanの生存延長効果を示したglobal phase 3試験(DESTINY-Gastric 04)の結果をNEJM誌に報告し、また医師主導治験を基に実施したglobal phase 3試験であるLEAP-15試験の結果をJournal of Clinical Oncology誌に報告しました。これらを含む新規治療の治験10試験以上を国際調整医師 (global PI, study chair)として主導しています。また、新規薬剤の早期試験や新規併用療法などを検討するための数多くの医師主導治験を主導し、さらには施設内外の研究所と共同して、多くのトランスレーショナルリサーチにも携わっています。