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国立がん研究センター 東病院

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ロボット手術について

ロボット手術とは

ロボット手術は腹腔鏡下手術のさらに進化した手術と捉えることができます。腹腔鏡下手術とほぼ同じ傷で手術を行い、腹腔鏡下手術と同様、細長い手術器械をロボットアームに固定します。このロボットアームは術者が“コンソール”と呼ばれる場所に座って操縦します(ロボットが自動的に手術をするわけではありません)。腹腔鏡下手術と比べて次のような長所、短所が挙げられます。

長所

  1. 細長い手術器械に手首のような関節機能があり、より繊細な操作ができること。
  2. 人間の手ではどうしても起こってしまう手振れが補正され、より正確な操作ができること。
    より繊細で正確な操作が行えるので、術後の合併症(症膵液漏:すいえきろうなど)を減らせることが期待されています。

短所

  1. ロボットアームを介しているので手術器械の先端で触った感触が分からない(触覚の欠如)
  2. 腹腔鏡下手術より手術時間が長くなる(約1時間)

東病院胃外科におけるロボット手術について

日本では先進医療制度下に、手術用ロボットを用いた胃がん手術の安全性を確認する多施設臨床試験が行われ、当科も参加し多くの症例登録を行いました。この臨床試験で良好な結果が得られたため、2018年4月から条件付き(一定の腹腔鏡・ロボット手術の経験数や設備が整った病院)で手術用ロボットを用いた胃がん手術が、国の健康保険で認められています。東病院はこれらの条件を満たしていますので、ロボット手術が適していると考えられる患者さんには選択肢として提示しています。

  • ロボット手術01
  • ロボット手術02

100例を超える国内有数の症例数
さらに最新型手術ロボットを2台導入

国立がん研究センター東病院では、2014年6月にロボット支援胃がん手術を導入しました。当時は保険診療として認可されていない状況で、国内でも同手術を行っている施設は数施設しかありませんでした。2015年10月からは多施設臨床試験に参加し、先進医療としてロボット支援胃がん手術を行いました。その結果、2018年4月にロボット支援胃がん手術は国内で保険診療として認可されるに至りました(施設条件付)。保険収載後は、ロボット支援胃癌手術を導入し開始する施設が全国的に増加しています。

2019年9月、当院でのロボット支援胃がん手術の症例数が100例を超えました。これは国内有数の症例数となります。幽門側胃切除から難易度の高い噴門側胃切除や胃全摘まで多岐にわたる術式を経験しており、合併症発生割合は約2%と非常に良好な成績を残しています。

2019年10月、当院に最新式手術用ロボット(DaVinci Xiシステム)がさらに2台導入されました。このように東病院では、最新の設備、経験豊富な術者、十分な実績が揃っており、より安全で確実なロボット支援手術を患者さんに提供できる体制が整っています。

操作シーン