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マスク

ポイント
  • マスクは飛沫を浴びる側だけではなく、飛沫を出す側も着用することでより感染予防効果を発揮します。
  • 感染予防の効果をあげるためには、ワクチン接種や手洗いなどのマスク以外の感染対策や、流行状況等によっては周囲の方々のマスク着用などの対策も検討しましょう。

 

マスク着用のタイミングについて

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現時点(2025年10月時点)の日本国内では、マスク着用については個人の判断となっています。ただし、重症化リスクの高い方は新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなどの流行期に混雑した場所に出かけるときは、感染から自身を守るための対策としてマスクの着用が効果的とされています。

個人差がありますが、がん患者さんはがん自体やがん治療の影響などで体の抵抗力が低下して、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなどが重症化する可能性があります。人混みに入る場合や病院受診などのリスクが高い場所などでは不織布マスク(サージカルマスク)の使用をお勧めいたします。
また、家族が新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなどの感染症を発症した場合は、家庭内でもマスクを着用することをお勧めします。

マスクの着用方法について

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マスクは適切な使用方法が重要です。
鼻から顎までをできるだけ隙間なく覆う装着を心がけることや、一度装着したマスクの表面にはできるだけ触れず、外す時は耳にかかるゴムを触って外しそのあと手を洗うなどの適切な取り扱いが重要です。会話のためにマスクをずらしたりすることはやめましょう。

マスクを着用するのは患者さんだけ?

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マスクは装着している人からの飛沫を防ぐことが主な目的ですが、話し手、聞き手双方が装着することで感染防止効果をより高めることができます。
日本国内の研究では、一般的な不織布のマスクを装着した場合、飛沫を浴びた時に吸い込む量を減らす効果よりも、感染者が吐き出す飛沫の量を減らす効果の方が高いことが報告されています。

 

マスクやフェイスシールドの効果(スーパーコンピュータ「富岳」によるシュミレーション結果)

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豊橋技術科学大学プレスリリースより[1]
不織布のマスクの使用が最も推奨されます。布やウレタンマスクを再使用する際は、製造元の指示に従って使用後は毎回洗浄してください。フェイスシールドやマウスシールドはマスクの代わりとはならず、ほとんどの場合、公共の場においてフェイスシールドやマウスシールドが必要となる場面はありません。
過去の海外からの報告では、マスク着用により週あたりの呼吸器感染症のリスクが0.84倍になったとの報告もありますが[2]、感染リスクが高い状況ではマスクによる防御だけでは十分な予防効果が得られない可能性も指摘されています[3]。あくまでマスクは感染防止対策の一つであり、ワクチン接種や手洗いなどのマスク以外の感染対策や、流行状況等によっては周囲の方々のマスク着用などの感染対策のご協力も感染対策の1つとして効果が考えられます。

<参考文献>
  1. 豊橋技術科学大学プレスリリースより https://www.tut.ac.jp/docs/201015kisyakaiken.pdf
  2. Li H, らの報告 Transl Psychiatry. 2022; 12: 49.
  3. Bundgaard Hらの報告、Ann Intern Med. 2021; 174: 335-343.

 

 

 

更新日:2025年10月31日