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皮膚のケア

ポイント
  • 皮膚トラブルは感染症のもとになります!
  • 日頃からご自分で身体に傷がないか観察しましょう。

 

体を清潔に保ちましょう

  • 放射線治療やがん薬物療法により皮膚が乾燥したり、かゆくなったり、赤くなったり、黒ずんだり、皮がむけたりすることがあります。また爪が薄くなったりはがれやすくなったりします。このような皮膚や爪のトラブルから感染症や爪のトラブルから感染症に罹患することがあります。
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  • 皮膚表面の細菌やウイルスなどの病原体を洗い流し感染症を予防するために、可能な限り毎日のシャワー・入浴を心がけ、皮膚や陰部を清潔に保つことが大切です。その際には皮膚を傷つけないようにやさしく洗います。また、刺激の強い石鹸等も避けましょう。
  • 健康な皮膚を保つために、必要に応じてローション等による保湿で皮膚の乾燥やひび割れを防ぎましょう。外出時は日焼けを防止しましょう。日傘や防止を使用し、日焼け止めの使用は皮膚の状態により可能性があります。担当スタッフに確認しましょう。
  • がん治療中は、副作用などで体力が低下することもあります。入浴やシャワーを浴びることができない場合は、ご家族や同居の方に手伝ってもらったり、体を清潔な蒸しタオルで拭いたり工夫しましょう。

ケガややけどに注意しましょう

  • 皮膚に傷が付くと、そこから病原体が入ることがあり、感染のリスクが高まります。皮膚に異常がないか、入浴時などに確認しましょう。
  • 分子標的薬の副作用である爪囲炎や皮疹は、細菌感染が起こりやすくなります。病院で指示された方法でスキンケアを行いましょう。
  • 放射線治療を行うと皮膚炎が起こり、細菌感染が起こりやすくなくなります。病院で指示された方法でスキンケアを行いましょう。

 

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  • リンパ浮腫があるときは、爪切りや剃毛は十分に注意して、できるだけ皮膚に傷をつけないように気をつけましょう。病院で指示された方法でスキンケアを行いましょう。
  • 皮膚が腫れたり、赤くなったり、熱感がある場合は、かかりつけ医に相談しましょう。
  • 化学療法の副作用で末梢神経障害がある場合は、やけどに気が付きにくいことがあります。湯たんぽやホッカイロなどの長時間貼付に注意しましょう。

便秘や下痢のとき

  • 便秘や下痢などで肛門周辺の粘膜が傷付き感染症を起こすことがあります。便秘や下痢が続くときや肛門痛が生じた際には、トイレでの温水洗浄やシャワーで肛門周囲を清潔にし、早めに医師に相談してください。

 

皮下埋め込み型静脈ポート

  • ポートのカテーテル先端は、心臓の近くの太い血管に留置しています。そのため、ポート刺入部からの細菌の侵入は血流感染を引き起こす可能性があり、点滴取り扱い時の感染症予防は重要です。
  • ポート留置部分や穿刺部分に赤み、腫れ、熱感、痛み、押すと痛みが強くなったり、皮膚が固くなったり、膿(うみ)が見られる場合は、すぐにかかりつけ医に連絡しましょう。
  • ポート留置部分の傷のかさぶたが取れたら、入浴時やシャワーのときには、皮膚を洗い清潔にしましょう。ポート周囲の皮膚は、タオルでゴシゴシこすらずに、石鹸の泡で優しく洗いましょう。
  • ポート抜針した際に貼付する絆創膏等のテープは、長時間貼付せずはがしましょう。

 

参考になるサイト
アメリカ国立衛生研究所[英語のサイト]
https://www.cancer.gov/about-cancer/treatment/side-effects/skin-nail-changes#:~:text=This%20is%20called%20a%20moist,red%20or%20darker%2C%20or%20peel.
Facing Our Risk of Cancer Empowered[英語のサイト]
https://www.facingourrisk.org/blog/chemotherapy-skin-care-and-preventing-skin-infections
Cancer Council Australiaオーストラリアのがん対策の非営団体[英語のサイト]
https://www.cancer.org.au/cancer-information/causes-and-prevention/sun-safety/about-sunscreen

 

 

 

更新日:2025年10月31日