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レジデント募集について

レジデント募集ページ_写真1

国立がん研究センター東病院 消化管内視鏡科 では、次世代のがん内視鏡診療を担うリーダーを育成すべく、レジデント教育に力を注いでおります。
当院のレジデント制度の魅力は、多くの患者さんに対する主体的な診療を通じた実践的な教育、診療科や他職種との垣根が低く診療や研究が行いやすいこと、生活しやすい環境などが挙げられます。特に、我々が内視鏡診療を行っている内視鏡センター は、国内最大級の規模で、沢山の内視鏡診療や新しい内視鏡治療の開発を行っており、若い先生方にとって大変魅力的な研修の場だと思います。当科には、これまでに多くの先生がレジデントとして集い、内視鏡技術の向上のみならず研究業績を積んで卒業し、現在はあらゆる病院や研究機関でリーダーとして活躍しています。現在も、日本全国から熱意に溢れた若い先生方がレジデントとして勉強に来てくれています。

レジデント募集ページ_写真2

同世代の先生方と切磋琢磨することで成長することが出来ますし、レジデント時代に築いた人脈は、皆さんにとって一生の宝物になります。当科でのレジデント研修に興味を持ってくれている先生は、ぜひ見学にお越しください。お待ちしております。

消化管内視鏡科 科長 矢野友規


先輩レジデントからのメッセージ

静岡県立静岡がんセンター 内視鏡科
南出竜典(第25期レジデント・がん専門修練医)

レジデントと楽しくESD中の風景(写真右、南出先生)

レジデントと楽しくESD中の風景(南出先生:写真右)

私は、東病院に正規レジデントとして3年、がん専門修練医として2年在籍させて頂き、実に有意義な5年間を過ごさせて頂いた。入職したての頃は、同期レジデントと共に内視鏡診断・治療の技術や知識の習得に日夜腐心していたが、それに応えてくれるだけの最高の環境が用意されていた。ESDを週一例は担当し、数多くの精査やカンファレンスでも鍛えられ、自然に臨床のスキルは磨かれていく。ただ、レジデントを経験して臨床面以外で私自身が成長したのは、問題解決能力だと感じている。日々の臨床でふと抱く疑問をどう解決すればよいか?その手ほどきを丁寧に受けることができ、解決しない場合の手だてとしての臨床研究の方法も一から学ぶことができた。例えば、ESDをなぜ自分の目の前のこの患者さんに行うのか、なぜ良い治療と言えるのか。先人達が積み上げてきたエビデンスを紐解くことで理解し、そのお陰でより一層ESDをかみしめながら(?)行えるようになった。

そして、離れたからこそ感じる東病院レジデント唯一無二の特徴は、臨床研究に加えて基礎研究や橋渡し研究、医療機器開発まで、良い意味で衝撃を受けるほどの多彩な活動に携わることができる点だ。重要なのは、「レジデント自らが」携わることができること。私自身、研究所に一年間籠って遺伝子発現解析に取り組み、がんの本質を垣間見ることができたのはかけがえのない経験となったが、基礎研究者との交流を通じて視野を大きく広げられたのも一研究者としてプラスになった。臨床の域を超えて踏み込んだ疑問を持っても、意欲さえあれば最大限サポートしてくれる環境がある。

私は現在、静岡がんセンター内視鏡科でスタッフとして勤務しており、診療や研究だけでなくレジデント指導も行う側となった。東病院で過ごした日々は言うまでもなく現在の礎になっているが、その経験を元に微力ながら消化管内視鏡学の発展に貢献したいと思っている。東病院でのレジデント生活は、あなたを臨床医として研究者として、そして人として大きく育ててくれることを約束する。是非一度、実際の熱い現場を覗きに行ってみてはどうだろうか?

 

NTT東日本関東病院 消化管内科
加納由貴(第28期レジデント)

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現在の職場で内視鏡治療を行う加納先生(写真右)

国立がん研究センター東病院の消化器内視鏡科は、最先端の消化管癌の診療を行う国内最高峰の医療機関です。私は消化管内視鏡科の正規レジデントとして3年間研修を積み、消化管癌の内視鏡観察から診断、内視鏡治療にいたるまで専門的な内視鏡技術の習得に邁進してまいりました。消化管内視鏡科では年間15000例以上の豊富な内視鏡症例を経験することができ、カンファレンスではスタッフの先生方とともに一例毎、症例を詳細に検討・ディスカッションすることで理解を深めることができました。また内視鏡下粘膜下層剥離術(ESD)をはじめとする内視鏡治療を数多く経験でき、スタッフの先生方にバックで細かく治療方法のアドバイスをしていただくことで、一般病院で治療を行うよりも遥かに専門的な内視鏡技術を教授することができます。私は3年間で120例ものESDを執刀させていただくことで、内視鏡治療の基本的な治療戦略や技術を習得することができました。

また国立がん研究センター東病院の特徴として新規治療法の臨床研究を盛んに行っていることが挙げられます。私が所属していた3年間でも数多くの臨床研究に携わらせていただき、学会発表や論文作成をさせていただきました。特別なHigh volume centerでしかできない臨床研究があり、そういった臨床研究に携われることは今後の自身の臨床医としての人生の財産となる事は言うまでもありません。私自身、国立がん研究センター東病院に入職するまでは学会発表や論文作成などほとんど経験がありませんでしたが、3年間研修することで様々な学会発表、論文を作成することで臨床医として一回り成長させていただくことができました。

現在、私は内視鏡治療の国内最高峰の件数を誇るNTT東日本関東病院消化管内科で勤務し、日々内視鏡検査・治療に従事しております。国内でも指折りの内視鏡件数を誇る専門施設で他の先生方と肩を並べて診療に望めているのも、国立がん研究センターでの経験があったからと日々実感しております。今後、NTT東日本関東病院で、国立がん研究センター東病院で培った技術と知識を活用して臨床業務から学会活動まで精力的に行っていきたいと考えております。

当院の消化管内視鏡科に興味がある方は、気軽にメールでご一報ください。未来の希望と可能性にあふれる先生方を後輩としてお迎えできる日を心からお待ちしております!

 

国立がん研究センター東病院 消化管内視鏡科
砂川弘憲(第26期レジデント・がん専門修練医)

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生体ブタを用いた動物実験を実施(砂川先生:写真左)

私は、レジデント、がん専門修練医として計5年間勉強させていただいた後に、現在はスタッフとして内視鏡診療を行うとともに、医療機器開発に携わっています。これまで東病院で過ごしてきた期間は大変充実した日々でしたので、進路を検討されている先生には、ぜひ見学に来られることをお勧めします。私が初めて見学に来たのは、研修医2年目の時で、右も左もわかりませんでしたが、面白そうだなと思い今に至っています。少しでも興味があれば、東病院をぜひ覗きに来てください。

私が、東病院をお勧めするポイントは3つです。

1つ目は、症例数の多さです。早期がん病変から進行がん病変まで、あらゆるがん症例が当院には集まってきます。当科はそれらすべての内視鏡検査を担当し、各科とのカンファレンスを行います。当院で研修を行うことで、がん患者さんへの内視鏡検査、治療についてのスキルアップは間違いありません。

2つ目は、あらゆる領域の同期やスペシャリストに出会えるという点です。当院は、他の科をローテートすることができます(ローテートした科:消化管内科、肝胆膵内科、病理科、放射線診断科、緩和医療科、がんセンター中央病院の内視鏡科)。ローテート中は、各領域の同期やスペシャリストと一緒に仕事ができます。同期からは良い刺激を受けますし、各科のスペシャリストは、非常に優しく、気軽に質問ができます。各分野のトップランナーと、お話をするだけでも非常に勉強になりますし、困ったときは今でも助けてくれます。このローテート期間にできた人脈は、私にとっては大切な財産となっています。

3つ目は、「今の医療をもっと良くしたい!」というマインドの人が集まっているという点です。皆様も東病院で働くにつれて、自然とそのようなマインドになります。当院は、他科との垣根も低く、研究所との連携も非常に密であるため、自分が挑戦したいことがあれば、各領域の皆様が協力してくださいます。私は、院内の様々な方と一緒に、新しい医療機器の治験をさせていただいたり、開発段階の医療機器で動物実験を行ったりしています。

このように、東病院は臨床をする上でも、臨床研究や機器開発をする上でも、非常に良い環境が整っています。すこし興味はあるけれど、ハードルが高そうだなと思っている方がおられましたら、深く考えず見学だけでもいらして欲しいです。お待ちしております!!

更新日:2023年2月24日