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国立がん研究センター 東病院

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日常生活での注意点

化学療法後、いつ頃が最も免疫力が低下しているのかを医師に確認しましょう。

  • 特に抵抗力が落ちている期間の外出を控えるなど、いつも以上に注意が必要です。
  • 特に抵抗力が落ちている期間は毎日体温を測るなど、体調管理にも注意しましょう。

手指衛生

感染予防対策の中で最も重要な対策です。普段からアルコールを含有する手指消毒剤を持ち歩くことをおすすめします。(アルコールにアレルギーがある場合はご使用になれません)

以下の場合は流水と石けんで手を洗いましょう。

  • 外出から戻った後
  • トイレの後
  • 食事の準備前後、食事の前後
  • ペットや動物に触れた後
  • 鼻をかんだり手でくしゃみを覆った後
  • 目や鼻、口の粘膜を触る前後
  • ごみ箱を触った後
  • 傷の処置や、点滴ポートを触る前

また、以下の場合は、手の表面に目に見える汚れがなければ、流水・石けん、またはアルコールを含有する手指消毒剤のいずれでも可能です。

  • かぜなどの感染症のある人との接触後
  • 公共物の表面に触れた後(エレベーターのボタンやつり革、手すりなど)

入浴、歯磨き

入浴やシャワー浴が可能な方は、できるだけ毎日入りましょう。特に口の中は、歯磨きやうがいをし清潔に保ちましょう。歯間ブラシ(フロス)は出血のリスクがあるため、使用の可否を担当医へご相談ください。虫歯が気になる場合は担当医へ相談の上、早めに歯科を受診しましょう。

外出

外出時には、人ごみをなるべく避けましょう。やむを得ず混雑している場所や満員電車に乗られる場合はマスクを着用し、こまめな手洗いやうがいを心がけましょう。

風邪

風邪やその他感染症のある方との接触はさけましょう。家族に感染症の方がいる場合は、家族全員で手指衛生やうがい、必要に応じてマスクを着用するなどして、感染症の伝播に注意しましょう。

ペット

ご自宅にペットがいる場合は以下の点に注意しましょう。

  • ペットとの接触後はよく手洗いをしましょう。
  • 爪で引っかかれたり、かまれるなど皮膚に傷を作るような接触は避けましょう。もしこのような接触があった場合は、速やかに流水と石けんで洗いましょう。
  • ペットが舐めたものを口にいれるなどの行為はさけましょう。
  • ペットに必要なワクチン接種等適切な獣医の管理の下、飼育しましょう。下痢など、体調を崩しているペットとの接触は避けましょう。
  • ペットの糞尿の処理はできるだけ他の家族にお願いしましょう。やむを得ず処理を行わざるを得ない場合は、必ずビニールの手袋を用い、直接皮膚や傷に糞尿が触れることのないように注意し、終わったら速やかに流水と石けんで手を洗いましょう。
  • ペットのトイレは食事をする場所から離した場所に設置しましょう。
  • 爬虫類や鳥類、げっ歯類など特殊なペットの場合は担当医へ相談しましょう。

掃除

ほこりには病原体が含まれます。ほこりが舞うような掃除をする際にはマスクを着用し、掃除後にはしっかりと手を洗いましょう。定期的な掃除を心がけ、清潔にしましょう。

加湿器の使用は避けたほうが良いですが、どうしても使用する場合は取扱説明書に準じて適切な衛生管理の下、使用しましょう。

食事について

  1. 清潔に保つ
  2. 生の食品と加熱済み食品とを分ける
  3. 良く加熱する
  4. 安全な温度に保つ
  5. 安全な水と原材料を使う

生ものの摂取に関して

急性白血病のような非常に免疫が落ちる患者さんでも、よく洗った生野菜やフルーツの摂食が可能であるという研究がありますが、抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬を予防内服中の患者さんを対象とした研究であり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。その他にも複数の報告がありますが、いずれも海外からの報告が中心で、私たちが日常的に摂取している生の魚や生もしくは半熟の卵、納豆などの安全性に関する報告は乏しいのが現状です。

参考文献

白血球減少を伴う治療を受ける場合や、免疫抑制剤(例:デキサメタゾンやプレドニゾロンなど)を長期に内服する場合には、食事に関する注意について担当医にご相談ください。

お薬について

お薬手帳は常に携帯しましょう。飲み合わせについて薬剤師が確認しますので、市販薬を服用されている場合は、必ず医師・薬剤師へ伝えてください。

 保管

  • 直射日光が直接あたらない、涼しいところで保管してください。
  • 変色しているものは使用しないでください。
  • お薬を他人へ譲渡する事は禁止です。お薬は患者さん一人ひとりのお体の状態に合わせて処方されています。

飲み方

  • 感染症のお薬は指示された1回量と服用タイミング、期間を守って服用してください。
  • 自己判断で飲む量を調節したり、途中で中止すると効果が十分に発揮されず症状が再燃することがあります。
  • お薬はコップ一杯程度の白湯または水で服用しましょう。牛乳やジュースなどは薬の成分と反応して効果が弱くなったり、副作用が出やすくなる場合があります。
  • 内服が難しい場合、副作用を疑う症状など気になる症状が出現した場合は必ず医師・薬剤師にご相談ください。

皮膚のケア

  • 皮膚を傷つけないよう髭剃りは電動のものを使うようにしましょう。
  • 皮膚の異常がないかどうか、入浴時などにチェックしましょう。
  • リンパ浮腫がある手足の爪切りや剃毛は十分に注意して、できるだけ傷つけないよう気をつけましょう。
  • ポートの挿入時の傷のかさぶたが取れてきれいになったら、他の体表面と同様に毎日入浴時に皮膚をしっかりと洗ってください。

その他

ガーデニングや農作業

感染しやすい時期に作業をする場合は担当医に確認しましょう。怪我防止のため、ゴム手袋を着用し、作業後はよく手を洗いましょう。

プールや海、川、公衆浴場や24時間の循環風呂

入ってよいか事前に担当医に確認しましょう。

生理用品

タンポンの使用は避けましょう。

造血幹細胞移植後

造血幹細胞(ぞうけっかんさいぼう)移植後(自家移植も含む)の患者さんは、上記の対策よりも高度な対策が必要となりますので、担当者にご確認ください。以下のサイトもご参照ください。

お問い合わせ

国立がん研究センター東病院 医療安全管理部門 感染制御室
電話番号:04-7133-1111(代表)
受付時間:平日8時30分から17時(土曜日、日曜日、祝日、年末年始を除く)