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支持療法プロジェクト

支持療法プロジェクトは、医薬品開発グループの一分野として先端医療開発センターに2015年に設立された支持療法開発分野で行っていたプロジェクトを引き継ぎ、2020年4月に発足いたしました。がんの支持・緩和療法は、がん患者の治療の副作用の軽減および終末期患者の生活の質(QOL)の維持向上に重要ですが、難治性疼痛に対応できる鎮痛薬がない、がん悪液質の症状改善法がないなど、解決すべきアンメットメディカルニーズが多く存在します。

当プロジェクトは、支持療法開発分野でてがけてきたプロジェクトのうち、特に企業への橋渡し、および企業との共同研究を行うものを選抜し、限られた時間内(3年を目処として)で遂行すべきプロジェクトを課題としました。

  1. がん悪液質改善薬、および抗がん剤による心毒性軽減薬(心機能保護薬)の開発および開発支援
  2. 新規オピオイド製剤の創製と臨床開発(薬剤耐性を起こさない新規μ/δオピオイド二量体化受容体特異的アゴニストの創薬開発およびその支援)
  3. 長時間のがん手術を受ける患者が発症するせん妄、その起こりやすさを予想するバイオマーカーの確立ならびにその臨床実装

 

当プロジェクトでは、先端医療研究センター支持療法開発分野で見出された支持・緩和療法のアンメットメディカルニーズとなるシーズの中で、製薬企業との共同研究、共同開発に進むシーズに特化してその開発を行います。2020年4月に発足した国立がん研究センター東病院支持・緩和研究開発支援室とこれらの研究をタイアップし、支持・緩和療法に特化した臨床研究を進めるためのプロジェクト拠点形成をめざします。