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乳腺外科
レジデント1日体験プログラム 乳腺外科
募集要項・研修概要・診療科紹介
研修内容や各研修プログラムコースの詳細は下記をご覧ください。
注:テキストまたは画像をクリックするとPDFが開きます。
東病院 乳腺外科のPRポイント
特徴
東病院乳腺外科では1992年7月の開院以来、約8300例の乳癌治療を行ってきました。また、全国でもいち早く1998年からセンチネルリンパ節生検を開始し、不必要な腋窩郭清を省略しています。現在では年間約540例の乳癌手術を行っており、放射線診断科、放射線治療科、腫瘍内科、形成外科、病理・臨床検査科と協力して、根治性を損なわずに機能温存、整容性を追求した手術を目指しています。
手術
当院における乳癌術式の特徴

近年はセンチネルリンパ節陽性例においても腋窩リンパ節郭清が省略されるなど、乳腺外科手術は着実に縮小および機能温存の方向に向かっており、当院でも昨年施行された原発性乳癌症例(473例)のうち、223例(47.1%)に乳房温存手術が、381例(80.5%)にセンチネルリンパ節生検が施行されました。このように当院でも縮小手術が行われていますが、進行例については確実な局所コントロールのために、適切なリンパ節郭清が推奨されています。当院に来院される患者さんは比較的進行例が多く、昨年は87名(21.1%)の方に腋窩リンパ節郭清を行いました。乳腺外科医として腋窩リンパ節郭清の習得が欠かせませんが、その点では当院では有意義な研修が行えると言えるのではないでしょうか。
また乳房温存手術が困難な症例に対しては、形成外科と連携して乳房再建術(一期的乳房再建:DIEP皮弁、広背筋皮弁、Tissue Expander挿入)を行うことにより根治性を落とすことなく整容性を保つように努めています。
診療
乳がん診療のチーム化
乳癌診療においては、一般的に診断、手術療法、薬物療法、放射線療法、緩和医療のすべての知識が要求されます。当院では乳腺外科、腫瘍内科、放射線診断科、放射線治療科、精神腫瘍科、病理・臨床検査科に加え、乳癌看護認定看護師、医療リンパドレナージセラピスト、外来支持療法チーム看護師、放射線技師、超音波検査技師、病理検査技師が合同でカンファレンスを行い、個々の病態に対応したBestの医療を提供しております。また、整容性に疑問のある乳房温存術を行うのではなく、患者さんのニーズに応じ積極的に形成外科による乳房再建術の提案もしており、再建手術は今後さらに増加が予想されます。
メッセージ

乳腺専門医・認定医のサポートも行っており、多くの乳癌のスペシャリストの育成を行っております。 また、各診療科間の連携は年々密になっております。レジデントの先生は自由に各科をローテーションできますので、ぜひこの"Breast team"に参加して、乳癌診療のすべてを体験・会得してください。
1日体験プログラム情報
複数日程の体験
可
お勧めの曜日・プラン
火、木、金の手術日であれば手術見学が可能です。再建手術の見学をご希望の方は事前にご連絡ください。
対応の難しい日
特にありません。
学会期間中であれば、学会会場での面談も可能です。
1週間のスケジュール
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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7:45 | 回診 | 回診 | 回診 | 回診 | 回診 |
8:05 | カンファレンス | 抄読会・研究ミーティング | |||
10:30 | 術前リンパ管シンチグラフィ | 術前リンパ管シンチグラフィ | 術前リンパ管シンチグラフィ | ||
9:00 | 新患・再診外来(創処置、針生検、吸引穿刺細胞診など) | 手術 (3~4件) |
新患・再診外来(創処置、針生検、吸引穿刺細胞診など) 手術 (2~4件) |
手術 (3~4件) |
手術 (3~4件) 新患・再診外来(創処置、針生検、吸引穿刺細胞診など) |
10:00 | |||||
11:00 | |||||
12:00 | |||||
13:00 | |||||
14:00 | |||||
15:00 | |||||
ステレオガイド下 マンモトーム生検 |
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16:00 | 病棟業務 | 病棟業務 | 病棟業務 | 病棟業務 | 病棟業務 |
17:00 | 術前画像カンファレンス:翌週の手術症例の画像提示 |
病理カンファレンス(月1回)
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18:00 | 合同カンファレンス:腫瘍内科、放射線科、形成外科の4科合同検討(第1,3水曜日) |
参加申込・お問い合わせ
参加申込はメールにて承ります。
先輩レジデントからのメッセージ

レジデントコース経験者
私は乳癌を専門に勉強したいと考え医師6年目で当院に入職しました。豊富な手術症例数や、他科を自由にローテーションできる柔軟な研修プログラムに魅力を感じ、東病院を選択しました。
当院では年間450件以上の乳癌の手術を行っています。手術件数が多いのは、外科の修練を行うに当たっては非常に大きな強みだと思います。最近では減少傾向の腋窩郭清術の症例数も多く、経験豊富なスタッフの指導の下、術者として手術を経験することができます。また、乳癌診療には手術だけでなく、集学的な知識が必要ですが、私は、腫瘍内科、緩和医療科、放射線治療科、病理診断科をローテートし様々な視点から学べたと思います。希望があれば内科系の診療科を選択しがん薬物療法専門医の取得も可能です。
当院では専門的ながん診療の勉強のため、全国各地から多くの先生が来ており、切磋琢磨しながら研修しています。興味がある方は、是非一度見学にいらしてください。
科長からのメッセージ

がんの診断・治療方針の診断・治療方針の決定・手術手技などの習慣を主な目的としており、さらに乳腺専門医として必要とされる経験を乳腺腫瘍内科や緩和医療科など科の枠を超えて習得することが可能です。
科長 大西達也