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ルタテラの対象となる患者さん

目次



ルタテラによる治療の対象となるのは、神経内分泌腫瘍と診断された患者さんのうち、転移や再発、腫瘍の周囲や大事な血管への浸潤によって手術ができない患者さんです。このような状態は治癒が困難であり、症状の緩和や延命効果を期待して主に薬物による治療が行われています。現在の神経内分泌腫瘍に対して行われる薬物療法としては、ランレオチドやオクトレオチドといったソマトスタチンアナログのほか、エベロリムスやスニチニブといった分子標的薬による治療、そしてストレプトゾシンと5-FUの併用療法に代表される抗がん剤治療が行われます。ルタテラは『2. ルタテラについて』でも述べたように、ソマトスタチン受容体というタンパクに結合することで効果を発揮します。従って、ソマトスタチン受容体が腫瘍に発現していることをあらかじめ確認する必要があります。ソマトスタチン受容体を確認する検査には、ソマトスタチン受容体シンチグラフィーという検査や病理学的に確認する方法のほか、ソマトスタチン受容体を確認するためのPET検査(68Ga-DOTATATE PET検査と言います)が挙げられます。詳しくは担当の先生にお尋ねください。

 

 ルタテラ投与後、患者さんは身体から放出される放射線量が退出のための定められた基準(退出基準)を下回るまでは、特別な準備がされた個室から出ることができません。この間は、医療従事者は被ばくを避けるために患者さんを直接介助することができませんので、トイレや食事などはご自身で行なって頂く必要があります。また、医師や看護師は患者さんを直接診察することが難しくなるため、コミュニケーションは主に病室内に置かれたタブレット端末などを介して取ることになりますので、ご注意ください。

 また、ルタテラは腎臓から尿によって大部分が排泄されるため、腎機能が著しく低下している患者さんはルタテラが体内に留まり続けるために後述する副作用のリスクが高くなり、投与することができません。

 

ルタテラの治療が可能な患者さん

  • 病理診断で神経内分泌腫瘍と診断されている方
  • ソマトスタチン受容体シンチグラフィーや68Ga-DOTATATE PET検査などで、
    腫瘍へのソマトスタチン受容体の発現が確認されている方
  • 排尿や配膳・下膳、内服管理を介助なしに自分で行うことができる方
  • 十分な腎機能が保たれている方
  • 個室へ入院後もタブレット端末や内線電話を使って
    医療者とコミュニケーションすることができる方

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更新日:2026年5月27日