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治療の流れ
目次
- ルタテラについて
- ルタテラの対象となる患者さん
- 治療の流れ
- ルタテラの治療病室について
- ルタテラによる副作用
- 投与後の生活について
- ルタテラの有効性について
- 国立がん研究センター東病院でのルタテラの診療について
ルタテラの治療スケジュール
ルタテラによる治療は、約8週間ごとの投与を合計4回繰り返して行います。
ルタテラの投与後は放射線が少量ですが体外に放出されるため、治療の際には専用の治療病室への入院が必要となります。入院期間は大半の場合が2泊3日ですが、退院には放射線の線量の低下を確認する必要があるため、ときに退院が延期になることがあります。
ルタテラによる治療の実際
ルタテラの投与目的での入院について、以下にその流れをお示しします。
- 事前に、ルタテラの治療病室は壁を保護シートで覆います。これは養生といい、事前に環境を保護し、万が一汚染が起こったときに、汚染を容易に清浄化し、周囲への影響を最小限にとどめることを目的とします。
- 患者さんには投与の前日に入院して頂きます。ただし、この時点では個室での隔離は必要ありません。
- 工場で製造された薬剤(ルタテラ)が、治療日の朝に病院へ届けられ、投与の準備が開始されます。
- 投与当日の朝、担当医がルタテラ投与のために腕の血管に点滴の針を入れます。その後、以下の順に薬剤の投与が行われます。
- 吐き気どめの薬の投与を開始します。
- 引き続いてライザケアという腎臓を保護するための点滴を開始します。
- その次にルタテラを30分かけて点滴で投与します。
- ライザケア投与終了後に点滴の針を抜去します。
- ルタテラの投与翌日の朝に放射線の線量測定を行い、線量が退出基準を下回っていれば、その日に退院となります。退院の際、ルタテラが病変部分に集積していることを確認するための画像検査(SPECT検査といいます)を行うことがあります。線量が退出基準を下回らなかった場合は退院を延期し、夕方に再度線量測定を行います。線量が退出基準を下回れば個室への隔離を解除し、翌日退院となりますが、線量が退出基準を下回らなかった場合には3日目の朝に線量測定を行います。上記のような流れを、線量が退出基準を下回るまで繰り返します。
ルタテラ治療前の造影CT検査

肝臓に多発する転移(矢印)を認めます。
ルタテラ投与直後に撮影したSPECT検査

カラーで表示されている部分は、ルタテラが集積している部分で、赤いほど集積が強いことを示しています。造影CT検査と比較すると、転移の部分にルタテラが集中的に集積していることがわかります。