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国立がん研究センター東病院でのルタテラの診療について
目次
- ルタテラについて
- ルタテラの対象となる患者さん
- 治療の流れ
- ルタテラの治療病室について
- ルタテラによる副作用
- 投与後の生活について
- ルタテラの有効性について
- 国立がん研究センター東病院でのルタテラの診療について
神経内分泌腫瘍は転移や増大によって痛みや腹部膨満感、食欲不振といった症状を引き起こすほかに、腫瘍細胞がさまざまなホルモンを作り出すことで、下痢や動悸、皮膚紅潮といった多彩なホルモン症状を引き起こすことがあります。このため、神経内分泌腫瘍の治療ではルタテラのような腫瘍の進行を抑えるための治療と並行して、このような症状をコントロールする必要があります。そこで当院では、神経内分泌腫瘍の診療を多く担当している肝胆膵内科が主な窓口となって診療にあたっています。さらに内科・放射線科の医師や看護師、薬剤師、放射線技師がルタテラの運営を行うためのチームを結成し、ルタテラの投与が承認されて以降、投与スケジュールを調整するだけでなく、月に1回の委員会を通じて副作用や問題点なども共有しつつ、診療の改善に取り組んでいます。

当院では2021年にルタテラによる治療を開始し、4年以上が経過しました。この間、順調に治療件数は増加しており、現在では週2回のペースで治療を行い、延べ治療回数も300回に迫っています。
近年、放射性リガンド療法は大きな注目を集めており、神経内分泌腫瘍に対するルタテラだけでなく、前立腺がんに対する薬剤など、同様の治療が承認・開始されています。一方で、放射性リガンド療法は特別な排水設備や専用病室などの設備が必要なため、治療施設の不足が懸念されています。当院ではこうした状況を踏まえ、専用病室をさらに増設し、ルタテラ専用の病室を確保することで、患者さんができるだけ速やかに治療を開始できるよう努めています。ルタテラの治療適応を判断するためには、腫瘍細胞が放射性医薬品を取り込むかどうかを確認する画像検査(ソマトスタチン受容体シンチグラフィーなど)が必要です。検査で治療適応があると判断された場合、当院では1ヶ月以内に治療を開始できる体制を整えています。
これまで、ルタテラは主に他の治療を受けてこられた神経内分泌腫瘍の患者さんを対象としてきました。しかし、海外では最初に行う治療(一次治療)としてもルタテラが有効であることが報告されており、今後さらに治療を必要とする患者さんが増えることが予想されます。当院では、より多くの患者さんに円滑かつ安全に治療をお届けできるよう、ルタテラ運営チーム一丸となって取り組んでまいります。
遠方からお越しの患者さんとご家族の方へ
ルタテラによる治療は、約2ヶ月ごとに2泊3日程度の入院を計4回繰り返すスケジュールで治療を行います。毎週あるいは毎月の通院が必要な抗がん剤治療と比べると来院回数が少ないため、遠方にお住まいの患者さんでも治療を受けやすい点が特長の一つです。遠方から来院の患者さんの来院に関する情報をまとめましたので、ご参考にしてください。
1) 遠方の患者さんの治療について
遠方にお住まいの患者さんも受け入れ可能です。地元の主治医の先生との連携にも対応しておりますので、治療と治療の間の診察や治療後のフォローアップは、地元の医療機関で継続していただくことができます。
・治療のご相談・紹介状の手配については、お気軽にお問い合わせください。
・治療後の経過観察を地元の医療機関で受けていただけるよう、担当医師が連携の調整をサポートします。
・治療に関する情報は、ご希望に応じて地元の主治医の先生へ共有いたします。
(受診の流れ)
2) 当院へのアクセスについて
羽田空港・東京駅から、リムジンバスや鉄道を利用して約1時間です。詳細は病院ホームページをご参照ください。

(アクセス )
3) 治療当日のご家族の付き添いについて
薬剤の投与中は、放射線防護の観点から投与室への入室は患者さんのみとなります。ただし、ご希望のご家族は投与室のすぐ隣の廊下でお待ちいただくことも可能です。なお、ルタテラ投与後に患者さんに入室していただく治療病室については、放射線防護の観点からご家族の入室はお控えいただいております。あらかじめご了承ください。
4) ご家族の宿泊について
当院敷地内にはホテルが隣接しており、患者さんの入院中にご家族がご宿泊いただくことができます。ご予約・詳細については、直接ホテルへお問い合わせいただくか、以下のリンクを参考にしてください。
( 宿泊について)
ルタテラによる治療をご希望の方へ
ルタテラによる治療に関する紹介やセカンドオピニオンを希望の方は
国立がん研究センター東病院 肝胆膵内科 (担当:今岡・池田)を受診してください。
(受診の流れ)