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国立がん研究センター 中央病院

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院内教育

当院の院内教育の概念図です。当院では5つの能力「組織コミットメント」「がん看護実践能力」「役割遂行力」「マネジメント能力」「自己教育・研究能力」を育成しています。

教育プログラムではこの5つの能力を養うために、看護師として必要な知識・技術を学ぶベーシック教育、がん看護の専門的知識・技術を学ぶがん看護専門教育を行っています。

院内教育概念図

図2

院内研修概要

図3

新人教育

経験年数や役割に基づき、看護の基本的な知識・技術を習得するためのプログラムです。

新人看護師研修

当院では厚生労働省「新人看護職員研修ガイドライン【改定版】」の元、新人看護職員研修を計画しています。
看護部の理念に基づき、組織の一員としての自覚を持つと共に専門職業人としてたゆまぬ努力を重ね、人間的にも成長する基盤を作ることを目的としています。基礎教育で学んだことを土台に、新人看護職員が主体的に学び成長することを前提として、周りの全職員が支援し、支え合い、臨床実践能力を高めていきます。また、日々の看護実践の中で、複数の患者を受け持ち、多重課題を抱えながら、看護を安全に提供するための臨床実践能力を強化していきます。

レベル別研修(ベーシック研修・がん看護基礎コース)

 院内研修のうち、ベーシック研修とがん看護基礎コースのレベル別研修の概要です。キャリアラダーレベル別に開催され、対象の看護師全員が受けて看護の充実を図ります。ベーシック研修では看護の基本的な知識・技術を習得します。がん看護専門教育の基礎コースではがん看護に必要な基礎知識を1年目から段階的に学んでいきます。レベルIIIまでの基礎コースを基盤として、レベルIII以上の看護師が受講できるがん看護専門コースにステップアップしていきます。

レベル I(新人)

社会人基礎力

組織の一員であることを認識する。 

がん看護概論

がん患者とその家族の特徴を踏まえた看護の役割を認識する。

基礎看護技術

新人看護師が、「習得すべき基礎看護技術」を、看護基礎教育を土台に臨床実践の場で安全に実施できるための知識・技術を身に着ける。

  1. 患者確認、移送

  2. 内服、点滴

  3. 採血、輸液ポンプ

  4. 麻薬、抗がん剤の取り扱い

  5. ドレーン管理、ポート穿刺

  6. 輸血の取り扱い

1ヵ月振り返り

現在の自己の状況を客観的に捉え、課題を明確にできる。

コミュニケーション

自分と患者・家族、またはスタッフとの円滑なコミュニケーションのための課題を考える。

多重課題

安全・安楽な看護実践のために、多重課題を整理し、優先度を考えることができる。

フィジカルアセスメント

患者の病態を正確に捉え、適切なアセスメントに基づいた看護を実践するための基礎知識・技術を習得する。

がんの基礎知識

がんの疫学、予防、早期発見、病態生理に関する基礎知識と、国のがん対策について理解できる。

看護過程の展開

看護実践において看護過程を展開することができる。

 がん治療と看護-1

がん治療の特徴・副作用・合併症対策に関する基礎知識を習得し、実践に活用する。

  1. 手術療法を受ける患者の看護

  2. 化学療法を受ける患者の看護

  3. 放射線療法を受ける患者の看護 

末梢静脈内注射実施認定

末梢静脈内注射を安全に実施するために必要な知識・技術を習得し、実施できる。


1年の振り返り

1年を振り返り、2年目に向けての自己の課題を明確にする。

レベル I(卒後2年目)

がん治療と看護-2

がん治療の特徴・副作用・合併症対策に関する基礎的知識を習得し、実践に活用する。

  1. IVRを受ける患者の看護
  2. 内視鏡治療を受ける患者の看護
  3. 臨床試験を受ける患者の看護
  4. 緩和ケア(概論とがん性疼痛マネジメント)

ケーススタディ

看護実践を振り返り、自己の課題を明確にする。

レベル II(卒後3年目)

リーダーシップとメンバーシップ

メンバーシップを理解し、リーダーシップを発揮するための自己の役割を見出すことができる。

サポーティブケア-苦痛を和らげ患者の力を引き出す看護-

がん患者と家族ががんと共に生きることを支援するために、緩和ケア・症状マネジメントの方法を習得し、実践に活用する。

レベル II(卒後4年目)

継続看護-患者の意思と経過に寄り添い、リソースを効果的に活用するー

がん患者と家族の療養生活の質を高めるために、療養の場に応じた看護の知識とリソースを活用し、実践できる。

臨床試験看護

臨床試験を受ける患者の特徴を理解し、患者が安心して安全に臨床試験治療を受けるための看護師の役割を見出す。

看護研究

文献検索の方法や文献の入手手段を習得し、看護実践や看護研究に活用することができる。

レベル III(卒後5~7年目)

がん医療と看護倫理

がん医療おける倫理的課題を理解し、解決に向けてチームで取り組むことができる。

コミュニケーションスキル

看護師に必要なコミュニケーションスキルについて理解を深め、がん患者と家族のニーズを大切にした最良の看護実践につながるコミュニケーションに活かすことができる。

レベルIV(卒後8~10年目)

急変患者のフィジカルアセスメント

急変患者の対応を通して、教育的指導のスキルを身に付ける。

レベル共通

看護を語る会

自己の看護観を大切にした看護を実践する。

教育に関する研修

人材育成術

 看護単位内で看護師の指導を担う看護師が、組織における人財の重要性を理解し、人材育成に必要なスキルを学び、看護師モデルとなる意識を高めることが出来る。

共育リフレクション

後輩育成の意味を見出し、自己の役割に対する意欲を高める。 

成人教育

成人学習者に対して効果的な指導ができる。 

教育担当者準備教育

教育担当者の役割を理解し、次年度看護単位内での教育計画、新人教育を効果的に行い、がん看護実践能力の高い看護師育成を推進する。 

がん看護専門コース

 がん看護の専門性をさらに高め、がん看護におけるキャリアアップを支援するためのプログラムです。それぞれの研修計画は、当院の専門看護師、認定看護師、その他専門分野で活動している看護師によって立案され、教育委員が運営します。キャリアラダーレベルIII以上を対象としており、受講希望者の主体性に基づいて実施され、毎年大変受講希望者の多いプログラムです。受講終了後、認定看護師教育課程や大学院進学(専門看護師コースなど)にステップアップする看護師もいます。

がん化学療法看護

 がん化学療法における最新の知識・技術とその実際について理解を深め、がん化学療法を受けるがん患者と家族のQOL向上を目指した主体的な療養生活を支援する

緩和ケア

 緩和ケアの専門的な知識と効果的な指導方法について理解を深め、緩和ケアを必要とするがん患者と家族のQOL向上を目指した主体的な療養生活を支援する能力を高める

がん放射線療法看護

放射線の基礎知識、がん放射線療法の意義と方法、がん放射線療法に伴う急性期および晩期の有害事象とその対策、がん放射線療法を受ける患者の看護ケアおよびセルフケア支援、事例検討

皮膚・排泄ケア

排泄ケア(ストーマケアを含む)を必要とする患者と家族のQOL向上を目指した主体的な療養生活を支援するために必要な科学的根拠や最新の知識・技術について理解を深める。

退院支援・在宅療養支援

退院支援・在宅療養支援に関する専門的な知識と効果的な指導方法について理解を深め、がん患者と家族のQOL向上を目指した主体的な療養生活を支援する能力を高める。

せん妄ケア

せん妄に関する基礎知識、症状評価や対応を習得し、部署内のせん妄ケア向上のための実践や取り組みができる。

がんのリハビリテーション

がんのリハビリテーションを理解し、実践に活かすことができる。

看護管理者研修

ジェネラリストラダーレベルIII以上で研修受講ができます。

ベストプラクティス

問題解決技法を習得し、自部署の問題解決に活用できる。

看護管理研修

看護管理に必要な問題解決能力を支える能力・態度を高め、看護実践者(=看護師)を中心に据えたマネジメントを行う。

国内・国外研修者支援

当院では、院外の看護職者を対象としたセミナーや公開講座も企画・実施しています。

  • 国際がん看護セミナー
  • がん看護公開講座
  • メイヨ・クリニックナース講演会
  • 海外研修報告会・各種研修受講者報告会

その他、国立看護大学校、認定看護師教育課程、大学院専門看護師コースの臨地実習も多数受け入れ、看護スタッフをはじめ、認定看護師・専門看護師が指導を担当しています。