トップページ > 共通部門のご案内 > 薬剤部 > 薬学生のみさなまへ > 薬剤師レジデントについて

薬剤師レジデントについて

当センターの薬剤師レジデント制度は、国立がん研究センター独自の制度で、病院薬剤業務の習得とがん薬物療法の幅広い知識の習得を目指しています。国立がん研究センター中央病院薬剤部には、がん指導薬剤師(5名)、がん専門薬剤師(11名)、がん薬物療法認定薬剤師(4名)ほか、多くの専門資格を有する職員が在籍し、日常業務の傍ら他の薬剤師への指導・研修を行なっています。 レジデント募集情報はこちら

薬剤師レジデント制度概要

目標

  • 病院薬剤業務の基本的技術の修得
  • がん薬物5療法に関する臨床及び基礎の幅広い知識と技術の修得

目的

  • がん医療に精通した薬剤師の育成

注:がん専門薬剤師、がん薬物療法認定薬剤師、外来がん治療認定薬剤師

研修期間

  • 薬剤師レジデント:3年間
  • がん専門修練薬剤師(チーフレジデント):2年間

沿革

  • 2006年
    薬剤師レジデント制度(修業年限2年)を開始
    注:薬剤師6年生教育開始と同時
  • 2007年
    修業年限を3年に延長
  • 2014年
    がん専門修練薬剤師(チーフレジデント)制度(修業年限2年)を開始
  • 2018年
    • 中央病院
      薬剤師レジデント 17名
      がん専門修練薬剤師 1名
    • 東病院
      薬剤師レジデント 18名
      がん専門修練薬剤師 1名

薬剤師レジデント・がん専門修練薬剤師の位置付け

薬剤師レジデント・がん専門修練薬剤師の位置付け画像

研修内容:薬剤師レジデント(修業年限3年)

1年目

セントラル業務(抗がん剤調製、麻薬管理、一般調剤など)

2年目

セントラル業務
病棟業務(薬剤管理指導、病棟薬剤業務) 注:診療科(ローテーション)
外来業務(通院治療センター、薬剤師外来)

3年目

病棟業務、外来業務
注:診療科(固定) 

共通

講義研修、薬剤部勉強会、院内カンファレンス、症例発表、研究ゼミ

診療科:呼吸器内科、消化管内科、乳腺・腫瘍内科、血液・造血幹細胞移植科、肝胆膵内科など
参考:2018年度薬剤管理指導業務に関するレジデント研修シラバス(関連ファイルをご覧ください)

研修内容:がん専門修練薬剤師(修業年限2年)

  • 固形腫瘍診療科固定コース
    幅広い診療科を対象にがん患者指導管理を行う。
  • 造血幹細胞移植科専門コース
    造血幹細胞移植における薬学的管理のスペシャリストを目指す。
  • 治療・臨床研究開発コース
    病院薬剤部と診療科配属を基盤として国立がん研究センター研究所や早期・探索臨床研究センターと連携し臨床研究を行う。

講義研修

医師(40講義)

講義内容(2017年9月から11月 2018年1月から3月に実施した内容)

  • がんの発生、転移、薬剤耐性
  • 生物統計の基礎
  • 乳がん(外科治療)(化学療法)
  • 胃がん(化学療法)(外科治療)
  • 大腸がん(化学療法)(外科治療)
  • 婦人科がん(外科治療)(化学療法)
  • 造血器腫瘍
  • 脳腫瘍
  • 皮膚腫瘍
  • 小児がん
  • 原発不明がん
  • がん患者と総合医療
  • 放射線治療(放射線治療)(IVR)
  • 緩和医療
  • Pharmacogenomics研究最前線
  • 臨床試験(JCOG)
  • 肺がん(化学療法)(外科治療)
  • 食道がん(化学療法)(外科治療)
  • 肝・胆・膵がん(外科治療)(化学療法)
  • 泌尿器がん(外科治療)(化学療法)
  • 造血幹細胞移植、GVHD管理
  • 骨腫瘍・軟部腫瘍
  • 頭頚部がん
  • 胚細胞腫瘍
  • がん免疫療法
  • がん領域での臨床推論
  • 感染症対策
  • 精神腫瘍

薬剤師(12講義)

講義内容(2017年9月から11月 2018年1月から3月に実施した内容)

  • B型肝炎再燃予防
  • Oncology Emergency
  • がん疼痛治療
  • 支持療法
  • EBM(Evidence Based Medicine)
  • がんと栄養
  • 抗がん剤の臨床薬理(PK/PD)
  • がん薬物療法の実践 処方提案の実症例(1)(悪心・嘔吐)
  • がん薬物療法の実践 処方提案の実症例(2)(便秘・下痢)
  • がん薬物療法の実践 処方提案の実症例(3)(皮膚障害、HFS)
  • がん薬物療法の実践 処方提案の実症例(4)(FN抗菌薬治療)
  • がん薬物療法の実践 処方提案の実症例(5)(G-CSF)

注:当薬剤部の講義研修は、日本臨床腫瘍薬学会外来がん治療認定薬剤師の認定単位(1講義につき1単位)として認められています(平成28年度実績)

研修成果発表 

症例報告会(月1回) 

 ☆報告会の様子を公開しています https://www.facebook.com/NCCH.pharmacy/

  • 薬剤管理指導研修において薬学的介入を行った症例について報告
  • がん専門薬剤師の症例サマリに準じた形式で報告

学会発表

  • 各種学会にて発表(口頭・ポスター)
    日本医療薬学会
    日本臨床腫瘍学会
    日本臨床薬理学会
    日本癌治療学会
    日本造血細胞移植学会
    日本臨床腫瘍薬学会 など

合同報告会(年1回)

  • 中央病院・東病院合同で行っている研究成果の発表会
  • 学会発表形式で実施(口頭・ポスター)

合同報告会開催風景


合同報告会開催風景1
中央病院・東病院のレジデント、指導薬剤師の他、卒業生や歴代の薬剤部長など100名以上が集まる

  • 合同報告会開催風景3
    口頭発表風景(1)
  • 合同報告会開催風景2
    口頭発表風景(2)
  • 合同報告会開催風景4
    ポスター発表風景(1)
  • 合同報告会開催風景5
    ポスター発表風景(2)
  • 合同報告会開催風景6
    ディスカッサーからの講評

研修評価

定期的に評価を実施(ローテション期間毎に実施)
能力や態度に関する評価項目について自己評価・指導薬剤師評価・責任者評価を実施し、評価内容のフィードバックを行います。

評価項目

  1. 能力(5段階評価)
    知識・技能、問題への対応、コミュニケーション
  2. 態度(5段階評価)
    積極性、協調性、責任感、服務規律
  3. 自己アピール(記述)

評価シート

これまでの実績

薬剤師レジデント採用者(2006年から2018年)

76名

  • 既卒(経験者)26名(約34%) 新卒者50名(約66%)
  • 出身大学 全国43大学

薬剤師レジデント修了者(2008年から2017年)

45名

進路

  • 国立がん研究センター職員 20名
  • 全国のがん診療連携病院・大学病院等のスタッフ

資格取得

  • 日本医療薬学会がん専門薬剤師 15名
  • 日本病院薬剤師会がん薬物療法認定薬剤師 11名
  • 日本臨床腫瘍薬学会外来がん治療認定薬剤師 3名

薬剤師レジデント募集に関する最新情報はレジデント募集情報をご覧ください。

関連ファイル

Get Adobe Reader

PDFファイルをご覧いただくには、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。