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がん診療の拡大およびがん検診再開のお知らせ

2020年5月26日
国立がん研究センター中央病院

これまでの経緯と当院の取り組み

当院では、地域における新型コロナウイルス感染症の陽性者の急増に対応し、院内感染を防ぐため、職員一同、感染予防対策を徹底するとともに、来院される患者さんやご家族にもサーモグラフィーによる体温測定や面会制限などのご協力をお願いしてきました。

さらに、4月からは当院に通院中の患者さんの感染に備えて、また東京都の要請にも応じるため、専門の病棟を設定し、感染症患者さんの受入れを行ってまいりました。入口を分け、立入禁止区域を設けるなど、感染拡大防止に最大限の努力を行っています。

皆さんの多大なご協力と職員一同の取組により、これまで院内での新型コロナウイルスの感染拡大は見られません。

また、がん患者さんを感染症から守り、緊急時に安全に対応できる人員を確保するため、セカンドオピニオンや初診の受け入れを制限し、手術についても緊急性の高い患者さんを優先し調整してまいりました。がん検診については、緊急事態宣言以降、休止してまいりました。

がん診療の受け入れ拡大について

今般、東京都においても新型コロナウイルス感染症の患者数が減少し、また、当院でのこれまでの感染症対策の状況も踏まえ、通常のがん診療と感染予防対策の両立を確保することが可能と判断しました。これに伴い、5月11日より初診の受け入れ制限を解除し、5月18日からは手術の調整も解除し通常の体制に戻しました。

また、休止しておりますがん検診については、6月1日より段階的な再開を予定しています。10月1日からの従来通りの検診再開に向けた準備を進めており、現時点では7月1日から検診センターにて予約受付を再開する予定です。

引き続いての感染予防への協力のお願い

一方で、感染拡大を防ぐため、患者さんやご家族の皆さんにおかれましては、引き続き、マスク着用や手洗い等の感染予防へのご協力をお願いいたします。

また、全身麻酔で行う手術等については、患者さんの安全確保と職員の感染予防のため、あらかじめPCR検査をお願いさせていただくことがあります。(検査費用の負担はありません。主治医よりご説明しますので、その際はご協力をお願いします。)

当院は、引き続き、患者さん、ご家族、連携医療機関の皆さんのご協力をいただきながら、がん診療の充実に向けて、職員一同全力で取り組んでまいります。

ご心配な点がございましたら、病院スタッフまでご遠慮なく、ご相談ください。