トップページ > 診療科 > 肝胆膵内科 > 診療について

診療について

当科の特徴として以下の点があげられます。

他科との良好なコミュニケーション

肝胆膵領域のがんを適切に治療するためには、外科と内科の連携はもちろん、放射線診断科、放射線治療科、内視鏡科、緩和ケアチームなどとの良好なコミュニケーションが必要不可欠です。当科はこれらの他科とコミュニケーションを大切にしており、適切かつ迅速な治療方針の決定と実施に役立っています。

新しい治療への積極的な取り組み

日常治療として広く行われている標準治療に加え、新しい治療の開発も積極的に取り組んでいます。現在膵がんや胆道がんで広く使用されているゲムシタビンやティーエスワンなどをはじめとする抗がん剤は当科を含むいくつかの施設で行われた治験を経て保険適応が承認されたものです。現在も、より優れた治療を目指して治験や研究者主導の臨床 試験を多数行っており、ご希望の患者さんにこれらの治療を提供しています。

NEW 胆膵内視鏡治療

胆膵内視鏡は近年、非常に進歩しています。EUSを使った小さな病変の診断や、体に負担の少ないドレナージなど高難度技術の低侵襲な内視鏡治療を提供しています。
以下のページで個別の診断治療法や診療実績などを紹介しています。

 EUSやERCPの内視鏡を使った診断治療 

地域病院との連携や緩和治療のサポート

現在当科で行っている化学療法のほとんどは外来通院で実施することが可能です。患者さんが安心して治療を受けられるように、自宅に近い病院や診療所との連携に積極的に取り組んでいます。また、相談支援センターと連携しながら適切な緩和治療が受けられるようにサポートを行っています。膵がん・胆道がんの患者さんに対しては入院している方を対象に、医師やケースワーカーが定期的に「膵がん・胆道がん教室」を開催しており、より良い環境で治療が受けられるように支援しています。

診療実績

  2018 2019 2020 2021 2022
初診患者数 1,258 1,302 913 866 930
セカンドオピニオン患者数 545 356 415 406
治療開始患者数 375 404 333 426 397
内視鏡処置件数 1,639 17,61 1,828 1,938 2,385
肝細胞がん 初診患者数 107 119 57 51 47
セカンドオピニオン患者数 50 32 30 32
治療開始患者数 30 22 18 20 45
治療件数 PEI 6 0 0 0 0
RFA 35 44 25 15 40
TAE 107 94 83 64 77
TAI 52 10 16 17 15
全身化学療法 18 22 14 26 20
膵がん 初診患者数 507 518 428 405 396
セカンドオピニオン患者数 265 169 212 207
治療開始患者数 229 272 229 327 253
治療開始患者数 局所進行 76 55 46 110 64
遠隔転移 87 120 100 122 99
術後再発 22 26 16 13 7
術後補助療法 22 17 23 72 63
胆道がん 初診患者数 216 210 144 165 163
セカンドオピニオン患者数 118 70 109 105
治療開始患者数 81 79 62 71 81
治療開始患者数 肝内胆管がん 31 25 24 30 27
肝外胆管がん 13 16 16 14 38
胆のうがん 13 23 18 15 14
乳頭部がん 2 5 2 8 2
神経内分泌腫瘍 初診患者数 53 99 57 76 82
セカンドオピニオン患者数 61 54 38 41
治療開始患者数 25 NET15
NEC13


NET13
NEC9

NET4
NEC2
NET12
NEC5
その他 初診患者数 356 227 169 242
セカンドオピニオン患者数 51 31 26 21
治療開始患者数 3 2 2 0
内視鏡処置件数 ERCP 854 856 921 877 1113
EUS 349 462 493 533 705
EUS-FNA 436 443 414 528 567
ERCP: endoscopic retrograde cholangiopancreatography
EUS: endoscopic ultrasonography
EUS-FNA: EUS-guided fine needle aspiration