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ERCPと胆道ドレナージ

肝胆膵領域の病気では胆管(胆汁の流れる道)の閉塞を来たして黄疸(閉塞性黄疸)を発症することがあります。黄疸を発症しますと食欲低下、倦怠感などの症状が前面にでてきます。
この黄疸に対する治療として、胆汁の流れを良くするために、プラスチック製の管(プラスチックステント)や金属製の管(金属ステント)を内視鏡で胆管内に埋め込む治療を行うことができます。このように胆管にステントを埋め込んで胆汁の流れを良くする事を「胆道ドレナージ」と呼びます。

遠位胆管狭窄の胆道ドレナージ

遠位胆管狭窄の胆道ドレナージ 図

 1.下部胆管に狭窄を認めます。
 2.3. 胆管金属ステントを留置しました。

肝門部胆管狭窄の胆道ドレナージ(1)

肝門部胆管狭窄の胆道ドレナージ(1) 図

  • 切除不能症例
    左枝、後区域枝に2本の金属ステントを留置しています。
    ドレナージ後、黄疸は改善しました。

肝門部胆管狭窄の胆道ドレナージ(2)

肝門部胆管狭窄の胆道ドレナージ(2) 図

  • 切除不能症例
    左枝、後区域枝、後区域枝に3本の金属ステントを留置しています。
    内視鏡的胆道ドレナージ後に経皮的胆道ドレナージチューブを抜くことができました。

術後吻合部狭窄に対する拡張術

術後吻合部狭窄に対する拡張術 図1

  1. 胆管空腸吻合部狭窄を認めます。胆管孔は認識できず瘢痕のみ。
  2. 金属ステントを左右肝管に留置。
  3. 一定期間留置した後、金属ステントを抜去すると狭窄はなくなりました。

術後吻合部狭窄に対する拡張術 図2

  • 膵頭十二指腸切除後の胆管空腸吻合部狭窄症例
    内視鏡治療前は胆管炎を繰り返していましたが、内視鏡治療後の経過は良好です。

内視鏡的乳頭切除術(パピレクトミー)

内視鏡的乳頭切除術(パピレクトミー) 図1

スネアをかけて切除します。

内視鏡的乳頭切除術(パピレクトミー) 図2

切除後に胆管と膵管にステントを留置します。

  • 十二指腸乳頭部腫瘍(腺腫)
    切除後の病理診断でも腺腫であり治癒切除でした。