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研修プログラムについて

国立がん研究センター中央病院脳脊髄腫瘍科ロゴ

悪性脳腫瘍の専門家として独立することを目指す

診療科としての人材育成のポイント

悪性脳腫瘍は腫瘍の増大により患者の神経症状が急速に悪化するため、早期に手術を行い、放射線化学療法を進めることが重要である。当科の重点的な疾患は、神経膠腫・中枢神経系  原発悪性リンパ腫、がん患者の10%  が発症する転移性脳腫瘍で、小児から高齢者までが対象である。治療のためには手術・化学療法・放射線治療だけでなく、脳卒中などの合併症に対する治療、ステロイドによる免疫不全や糖尿病などの内科的全身管理も必要である。さらに脳腫瘍により認知症や意識障害・麻痺によるQOL  の低下が進行する患者との対話を通して、人間の精神の根源に関する問題を常に意識する。悪性脳腫瘍の治療は、積極的な外科治療からリハビリや介護、心の問題など、がんの全ての問題を含んでいる。

当科での研修のゴールは、悪性脳腫瘍に対して、手術・遺伝子診断・化学療法・放射線治療法の内容を理解し、治療方針を自分で決められるようになり、悪性脳腫瘍の専門家として独り  立ちできることを目指す。

 

脳脊髄腫瘍科で学べる事

脳脊髄腫瘍科で学べる事image

 

  1. 電気生理学的モニタリング・覚醒下手術・術中 MRI を用いた悪性脳腫瘍摘出術法の習得
  2. 基礎研究を始める前に学ぶべき悪性脳腫瘍の病態・治療上の問題点の理解
  3. 遺伝子診断のための解析法の習得・がん遺伝子パネルの解釈
  4. 化学療法の選択・副作用マネージメント
  5. 放射線治療法の選択・副作用マネージメント
  6. JCOG試験や治験への参加による臨床試験法の習得
  7. 脳腫瘍患者の認知機能評価法や QOL 評価法の習得
  8. 脳腫瘍患者の終末期医療(当科の膠芽腫の在宅看取り率は約 30%)

 

レジデント短期コース

(6ー1年6か月)
脳脊髄腫瘍科研修

  • 脳神経外科専門医を対象
  • 覚醒下手術・分子診断・臨床試験の方法など目的を持った研修

レジデント2年・3年コース

2ー3年
脳脊髄腫瘍科研修

  • 2-3 年間の研修
  • 悪性脳腫瘍の手術・放射線化学療法の臨床経験を積み、悪性脳腫瘍の遺伝子診断・治療法を学ぶ

がん専門修練医コース(2年)

1年目
チーフレジデント

  • 専門家として独立するため、サブスペシャリティーの確立
  • 病棟マネージメント・レジデントの指導

2年目
研究専念期間

  • 研究に専念(臨床も可)
  • 脳腫瘍に関連するTR、基礎、臨床研究

国内勤務地の紹介・海外留学先の紹介 

連携大学院制度などを利用した学位(博士)取得(2019実績:東京大学・順天堂大学) 

 

数字で見る脳脊髄腫瘍科 (2024 年)

常勤スタッフ

成田善孝・大野誠・柳澤俊介・河内大輔・大村鷹希

レジデント等

がん専門修練医 1人・専攻医 1人

手術件数等

2018年脳脊髄腫瘍科開設50周年記念写真

2018年脳脊髄腫瘍科開設50周年記念写真

  • 2023年 手術件数  210 件
  • 腫瘍摘出術・生検   175 件
    グリオーマ 74 件
    転移性脳腫瘍 53 件
    悪性リンパ腫 9 件
    脊髄腫瘍 9 件
  • 覚醒下手術 41 件
  • 術中MRI 使用件数 約150 件
  • 神経内視鏡・シャント術など 11 件
  • 治験 (分子標的薬など5件)
  • AMED 主任研究 (メトホルミン・CuATSMなど)

脳脊髄腫瘍科カンファレンス 

  • 回診(毎日 朝・夕)
  • 臨床カンファレンス(金曜日)
    脳脊髄腫瘍科・放射線治療科・放射線診断科・病理科・脳腫瘍連携研究室
  • 病棟カンファレンス(木曜日)
    医師・看護師・リハビリスタッフ・SW
  • リサーチカンファレンス(火曜日)
    脳脊髄腫瘍科・脳腫瘍連携研究室抄読会(金曜日)
  • 病理カンファレンス(月1回)
  • グリオーマカンファレンス(年3回)
    近隣大学・病院との症例検討会
  • 家族テーブル(年2回)
    患者・家族向けのサロン

脳脊髄腫瘍科カンファレンスimage

スタッフからのメッセージ

グリオーマをはじめ悪性脳腫瘍の患者が 1 日も長く元気で過ごすためには、多くの医療スタッフ・研究者と情報交換を行い協力することが重要であり、常に様々な領域のひとたちと絆を深めている。組織を活性化するためには、グリオーマ以外のことを知っている若い先生の知識や情熱も必要である。グリオーマを治すために、多くの若い先生が当院で研修して、専門  家として国内外で幅広く活躍してグリオーマが治癒することを期待している。

 

2018/2019年の主な英文論文・日本語総説など

  1. Narita Y, Arakawa Y, Yamasaki F, et al. A randomized, double-blind, phase III trial of personalized peptide vaccination for recurrent glioblastoma. Neuro Oncol. 2019;21(3):348-59.
  2. Ohno M, Miyakita Y,  Takahashi M, et al. Survival benefits of hypofractionated radiotherapy combined with temozolomide or temozolomide plus bevacizumab in elderly patients with glioblastoma aged >/= 75 years. Radiat          Oncol. 2019;14(1):200.
  3. Ohno M, Matsuzaki J, Kawauchi J, et al. Assessment of the Diagnostic Utility of Serum MicroRNA Classification in Patients With Diffuse Glioma. JAMA Netw Open. 2019;2(12):e1916953.
  4. Miyakita Y, Ohno M, Takahashi M, et al. Usefulness of carbon-11-labeled methionine positron-emission tomography for assessing the treatment response of primary central nervous system lymphoma. Jpn J Clin Oncol. 2020.
  5. Takahashi M, Miki S, Fujimoto K, et al. Eribulin penetrates brain tumor tissue and prolongs survival of mice harboring intracerebral glioblastoma xenografts. Cancer Sci. 2019.
  6. Yamazawa E, Ohno M, Satomi K, et al. First case of human neurocoenurosis caused by Taenia serialis: A case report. Int J Infect Dis. 2020;92:171-4.
  7. Yamauchi T, Ohno M, Matsushita Y, et al. Radiological characteristics based on isocitrate dehydrogenase mutations and 1p/19q codeletion in grade II and III gliomas. Brain Tumor Pathol. 2018.
  8. Narita Y. Chemotherapy of Diffuse Astrocytoma (WHO grade II) in Adults. Prog Neurol Surg. 2018;31:145-51.
  9. Kayama T,  Sato S, Sakurada K, et al. Effects of Surgery With Salvage Stereotactic Radiosurgery Versus Surgery With Whole-Brain Radiation Therapy in Patients With One to Four Brain Metastases (JCOG0504): A Phase                III, Noninferiority, Randomized Controlled Trial. J Clin Oncol. 2018:JCO2018786186.
  10. Wakabayashi T, Natsume A, Mizusawa J, et al. JCOG0911 INTEGRA study: a randomized screening phase II trial of interferonbeta plus temozolomide in  comparison with temozolomide alone for  newly diagnosed  glioblastoma. J Neurooncol. 2018;138(3):627-36.
  11. 成田善孝 . 転移性脳腫瘍に対する治療 . Annual Review 神経 . 2019:198-203.
  12. 大野誠 , 成田善孝 .【悪性脳腫瘍治療の課題と展望】グレード 2・3 神経膠腫の治療のエビデンスと展望 . 脳神経外科ジャーナル. 2018;27(2):82-90.

研修に関するお問合せ先

 

関連ファイル

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