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診療のご案内と患者さんご紹介のお願い

病院住所

郵便番号:104-0045
住所:東京都中央区築地5-1-1

初診予約受付

受付時間:平日 10:00-16:00(土・日・祝日休診)
(ご予約が無い場合は、12時までにお越しください)
電話番号    03-3547-5130
ファクス番号     0120-489-512



病院代表連絡先

電話番号:03-3542-2511
ファクス番号:03-3545-3567

ご挨拶

呼吸器外科 科長 渡辺俊一

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先生方には日ごろより診療連携で大変お世話になっております.当科は原発性肺がん切除件数が統計データのある2002年以降一貫して全国1位となっています.これはひとえに当院に患者さんをご紹介下さる先生方のご支援の賜物であり,呼吸器外科スタッフ一同この場をお借りして心より御礼を申し上げます.

過去20年の改良の末たどり着いた約4-6cmの小開胸+胸腔鏡併用下に肋骨・筋肉を切らずに行ういわゆるhybrid VATSと呼ばれる肺がん手術は,根治性,安全性,低侵襲性を兼ね備えた理想的な手術方法と自負しています.診療面で当科が特に得意とする分野が2つあります.ひとつは,小型肺癌に対する区域切除,もうひとつが局所進行肺癌に対する集学的治療です.当院は呼吸器内科,放射線治療科も国内トップレベルの専門医数と診療実績を有しており,手術単独では根治を望めない局所進行肺癌に対しては積極的に化学療法,放射線療法を併用した集学的治療を行い,良好な治療成績を得ています.

外来診療においては,3名のスタッフ医師がそれぞれ週2~3日ずつ外来を担当し,患者さんのご都合に診察日を合わせやすいよう工夫しております.また術後の患者さんからの問い合わせ電話は交換台から主治医のPHSに直接つなぐようにしており,患者さんからも「安心感がある」と好評を得ています.

今後も,先生方との連携を密に行い,診療にあたる所存でございます.先生方におかれましては,引き続き安心して国立がん研究センターに患者さんをご紹介くださいますよう,心よりお願い申し上げます.

呼吸器内科 科長 後藤 悌

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先生方には日頃より当科の診療にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。呼吸器内科では、肺がんをはじめとする胸部悪性腫瘍の薬物療法を中心に、放射線治療科・外科・病理診断部などと密接に連携し、患者さんごとに適した治療を迅速かつ丁寧に提供する体制を整えております。
 
初診患者さんには可能な限り速やかに対応し、進行度や合併症の有無に応じて、適切な治療戦略を選択・提案しております。また、セカンドオピニオン外来にも注力しており、オンラインでの実施も可能です。ご家族が遠方から参加されるケースにも柔軟に対応できる体制を整え、治療の選択肢を丁寧に説明したうえで、患者さんにとって最良の方針を共に考えています。
 
当科では、標準治療に加えて、研究的治療(臨床試験)も積極的に実施しております。これらの治療にご参加いただくことは、ご本人にとっての新たな選択肢となるだけでなく、将来のがん医療を築くことにもつながります。研究の適応には条件もあるため、ご興味のある患者さんについては、治療開始前など早い段階でご紹介いただけると、選択肢がより広がる可能性があります。

治療に際し、合併症やがん以外の疾患がある場合には、当院の連携病院と協力して診療を進めることも可能ですし、紹介元の先生方に引き続きご対応いただく形でも進めてまいります。患者さんの状況や地域医療の体制に応じて、柔軟かつ実効的な連携を大切にしております。

今後とも、呼吸器グループ全体として、患者さんにとって質の高い診療を提供していくため、先生方との連携を大切にしてまいります。引き続き、当院へのご紹介・ご相談をどうぞよろしくお願い申し上げます。

診療のご案内

呼吸器外科

肺癌を中心として,転移性肺腫瘍,縦隔腫瘍,悪性胸膜中皮腫,その他の胸部悪性疾患の外科治療を,5人のスタッフとレジデントで行っています.手術数は2024年の手術総数が737件,そのうち原発性肺癌が649件と本邦で最多となっております.

切除術式の大半を占める肺葉切除では, 3-5cmの小開胸で,低侵襲の手術を行っています.術後疼痛も少なく,回復も速やかで,入院期間も術後3-4日(入院期間の合計は5-6日)と短期間化しています.当院の肺癌手術は,肺癌の根治性と安全性・短時間手術による低侵襲性に重点を置いています.一方,より進行した肺癌に対する拡大切除も,従来より積極的に行っております.また,術前・術後化学療法(+放射線療法)などの集学的治療にも取り組んでいます.

手術の安全性と癌の根治性のバランスを重視しています.昨年の術後合併症および死亡率は低値で,これは国内はもとより世界的にもトップクラスの成績です.

全身麻酔手術件数(2024年)
疾患 件数
原発性肺癌 649
転移性肺腫瘍 10
縦隔腫瘍 32
その他 46
737
手術死亡率(2024年)
術後30日以内の死亡率  0.2%
在院死亡率  0.2%

呼吸器内科

肺癌,悪性胸膜中皮腫,胸腺悪性腫瘍などに対する,より有効な治療法開発のための臨床試験を実施すると共に,一人一人の患者さんに最適な内科的治療(化学療法,化学放射線療法など)を行っています.

スタッフ8人とがん専門修練医/レジデント/研修医師(約5-10名)で構成されています.

胸部悪性腫瘍の診断,治療について,肺診断,呼吸器外科,放射線治療科と密に連携をとり,病気の状況に応じて迅速に対応しています.

診断確定後は,最も適切な治療法や処置を患者さんやご家族へ推奨しています.患者さんの地域の診療所や病院との連携を重視し,それぞれの役割に応じた診療を目指しています.

標準治療確立のためのさまざまな臨床試験や未承認薬の臨床試験(治験)も数多く行っています.

診療実績(2024年度)入院患者数
疾患 件数
非小細胞肺癌 397
小細胞肺癌 68
胸膜中皮腫 21
胸腺腫瘍 26
その他(第I相試験など) 30
542

内視鏡科(呼吸器)

2024年度の検査件数は1,117例であり,本邦で最多です。末梢肺病変に対するX線透視下気管支鏡と,主に肺門・縦隔リンパ節病変に対するEBUS-TBNAが中心であり,前者はクライオ生検、後者は正確な病期診断も積極的に行っています.他にも中枢気道の観察・診断や肺胞気管支洗浄など,全般に手掛けています.また,局所麻酔下胸腔鏡検査も積極的に行っています.

治療面では,早期肺がんに対する光線力学的治療や進行がんによる気道狭窄に対する腫瘍減量術およびステント留置術,瘻孔に対する閉鎖術などを行っています.

当科では,気管支鏡そのもの,およびそれに関連する機器の開発,気管支鏡検査の精度向上に関する検査方法の改良などの研究を精力的に行い,全国でも最高レベルの診断精度を保っています.

診療実績(2024年度)
検査・治療 件数
直視下気管支鏡 172
X透視下気管支鏡 571
EBUS-TBNA 294
局所麻酔下胸腔鏡 39
ステント留置術など 41
1,117

患者さんのご紹介について

当院の呼吸器外科・呼吸器内科・内視鏡科(呼吸器)で診療を行っている疾患

  • 胸部X線・CT異常陰影(検診異常など)
  • 診断が分からない症例、精査が必要な症例、胸部X線異常陰影のみでもかまいません
  • 肺癌
  • 転移性肺腫瘍
  • 縦隔腫瘍・胸膜腫瘍・胸壁腫瘍

外来受診について

当院は特定機能病院のため、他の医療機関の医師からの紹介により受診していただくシステムを採用しております。初診の患者さんの病状について時間をかけて診察することができるように、原則として初診の予約をお願いしていますが、予約なしでも紹介状を持参いただけましたら、当日の診察にも柔軟に対応いたします。

  • 初診の予約申し込みに関しましては、初診受付電話(03-3547-5130)にご連絡ください。
  • 受付時間は10時から16時です(土曜日、日曜日、祝日、年末年始を除く)。
  • なお、ご予約が無い場合は、12時までにお越しください。(呼吸器内視鏡科 月・水・木:10時まで)

当院へのアクセス