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診療のご案内と患者さんご紹介のお願い

病院住所

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ご挨拶

呼吸器外科 科長 渡辺俊一

渡辺 俊一(わたなべ しゅんいち)

先生方には日ごろより診療連携で大変お世話になっております。当科は原発性肺がん切除件数が非常に多いです。これはひとえに当院に患者さんをご紹介下さる先生方のご支援の賜物であり、呼吸器外科スタッフ一同この場をお借りして心より御礼を申し上げます。

過去17年の改良の末たどり着いた約6センチメートルから7センチメートルの小開胸+胸腔鏡併用下に肋骨・筋肉を切らずに行ういわゆるhybrid VATSと呼ばれる肺がん手術は、根治性、安全性、低侵襲性を兼ね備えた理想的な手術方法と自負しています。診療面で当科が特に得意とする分野が2つあります。

ひとつは、小型肺癌に対する区域切除、もうひとつが局所進行肺癌に対する集学的治療です。当院は呼吸器内科、放射線治療科も多数の専門医数と豊富な診療実績を有しており、手術単独では根治を望めない局所進行肺癌に対しては積極的に化学療法、放射線療法を併用した集学的治療を行い、良好な治療成績を得ています。

外来診療においては、4名のスタッフ医師がそれぞれ週2日から3日ずつ外来を担当し、患者さんのご都合に診察日を合わせやすいよう工夫しております。また術後の患者さんからの問い合わせ電話は交換台から主治医のPHSに直接つなぐようにしており、患者さんからも「安心感がある」と好評を得ています。

今後も、先生方との連携を密に行い、診療にあたる所存でございます。
先生方におかれましては、引き続き安心して国立がん研究センターに患者さんをご紹介くださいますよう、心よりお願い申し上げます。

呼吸器内科 副院長・科長 大江裕一郎

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平素より当科の診療にご協力いただき、ありがとうございます。国立がん研究センターは、日本のがん診療および研究の中枢施設であり、呼吸器グループでは、肺癌をはじめとする胸部悪性腫瘍の患者さんに対して、適切な治療を提供するとともに、新しい治療法の開発を目指した臨床研究を積極的に実施しています。

外来診療では、外科、内科、診断の3部門が「呼吸器科」として共同の診療体制をとり、患者さんの病状に合わせて診療を担当して、手術・薬物治療・放射線治療、およびこれらを合わせた集学的治療など適切な治療方針を選択します。

また、セカンドオピニオン外来にも力を入れており、患者さんに病状の詳細と選択肢となる各治療法を説明して十分話し合った上で、個々の患者さんに合った診療方針をアドバイスします。

がん治療においては、手術や化学療法など治療の質を向上させるとともに、治療のための入院期間を効率的に短縮し、外来で化学療法を継続するなど、患者さんの生活をできるだけ損なわずに、がん診療を継続できるよう努めています。

患者さんの病状経過に合わせた医療を提供するためには、居住地域の医療機関の先生方とより密接な連携体制を構築し、患者さんの診療の分担をお願いし、またサポートしてゆくことも不可欠と考えております。我々の目指すがん診療にご理解・ご支援のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

診療のご案内

呼吸器外科

肺癌を中心として、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、悪性胸膜中皮腫、その他の胸部悪性疾患の外科治療を、4人のスタッフとレジデントで行っています。手術数は2022年度の手術総数が738件、そのうち原発性肺癌が643件と本邦で最多となっております。

切除術式の大半を占める肺葉切除では、 6センチメートルから7センチメートルの小開胸で、低侵襲の手術を行っています。術後疼痛も少なく、回復も速やかで、入院期間も術後3日から4日(入院期間の合計は5日から6日)と短期間化しています。

当院の肺癌手術は、肺癌の根治性と安全性・短時間手術による低侵襲性に重点を置いています。一方、より進行した肺癌に対する拡大切除も、従来より積極的に行っております。また、術前・術後化学療法(+放射線療法)などの集学的治療にも取り組んでいます。

手術の安全性と癌の根治性のバランスを重視しています。昨年の術後合併症および死亡率は低値で、これは国内はもとより世界的にもトップクラスの成績です。

全身麻酔手術件数(2022年度)
疾患 件数
原発性肺癌 643
転移性肺腫瘍 12
縦隔腫瘍 49
その他 34
738
手術死亡率(2022年)
術後30日以内の死亡率  0%
在院死亡率  0.1%

呼吸器内科

肺癌、悪性胸膜中皮腫、胸腺悪性腫瘍などに対する、より有効な治療法開発のための臨床試験を実施すると共に、一人一人の患者さんに適切な内科的治療(化学療法、化学放射線療法など)を行っています。

スタッフ8人とがん専門修練医/レジデント/研修医師(約5名から10名)で構成されています。胸部悪性腫瘍の診断、治療について、肺診断、呼吸器外科、放射線治療科と密に連携をとり、病気の状況に応じて迅速に対応しています。

診断確定後は、最も適切な治療法や処置を患者さんやご家族へ推奨しています。患者さんの地域の診療所や病院との連携を重視し、それぞれの役割に応じた診療を目指しています。

標準治療確立のためのさまざまな臨床試験や未承認薬の臨床試験(治験)も数多く行っています。

診療実績(2022年度)入院患者数
疾患 件数
非小細胞肺癌 448
小細胞肺癌 56
胸膜中皮腫 20
胸腺腫瘍 27
その他(第I相試験など) 19
570

内視鏡科(呼吸器)

2022年度の検査件数は1,172例であり本邦で最多です。末梢肺病変に対するX線透視下気管支鏡と、主に肺門・縦隔リンパ節病変に対するEBUS-TBNAが中心であり、正確な病期診断を目的とするEBUS-TBNAも少なくありません。他にも中枢気道の観察・診断や肺胞気管支洗浄など、全般に手掛けています。また、局所麻酔下胸腔鏡検査も積極的に行っています。

治療面では、早期肺がんに対する光線力学的治療や進行がんによる気道狭窄に対する腫瘍減量術およびステント留置術、瘻孔に対する閉鎖術などを行っています。

当科では、気管支鏡そのもの、およびそれに関連する機器の開発、気管支鏡検査の精度向上に関する検査方法の改良などの研究を精力的に行い、全国でも最高レベルの診断精度を保っています。

診療実績(2022年度)
検査・治療 件数
直視下気管支鏡 125
X透視下気管支鏡 612
EBUS-TBNA 359
局所麻酔下胸腔鏡 39
ステント留置術など 37
1,172

患者さんのご紹介について

当院の呼吸器外科・呼吸器内科・内視鏡科(呼吸器)で診療を行っている疾患

  • 胸部X線・CT異常陰影(検診異常など)
  • 診断が分からない症例、精査が必要な症例、胸部X線異常陰影のみでもかまいません
  • 肺癌
  • 転移性肺腫瘍
  • 縦隔腫瘍・胸膜腫瘍・胸壁腫瘍

外来受診について

当院は特定機能病院のため、他の医療機関の医師からの紹介により受診していただくシステムを採用しております。初診の患者さんの病状について時間をかけて診察することができるように、原則として初診の予約をお願いしていますが、予約なしでも紹介状を持参いただけましたら、当日の診察にも柔軟に対応いたします。

  • 初診の予約申し込みに関しましては、初診受付電話(03-3547-5130)にご連絡ください。
  • 受付時間は10時から16時です(土曜日、日曜日、祝日、年末年始を除く)。
  • なお、ご予約が無い場合は、12時までにお越しください。

当院へのアクセス