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国立がん研究センター 中央病院

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子宮頸がん 治療方針

子宮頚がんに対しては主に、手術療法、放射線療法、化学療法の3つの治療法があります。進行期(ステージ)に合わせて単独に、あるいは組み合わせて使い分けられています。進行期は婦人科医師による診察および画像検査によって決定します。

微小浸潤癌(ステージ1A1期)

子宮頚部円錐切除術(腫瘍のある子宮頚部を局所的に切除する手術)を行います。摘出物の病理診断でステージ1A期と確定された方は原則子宮を切除する手術を追加で行いますが、卵巣は温存することが可能です。妊孕性温存治療(若年の患者さんに妊娠する機能を残しつつ治療を行う)として、円錐切除術のみ行い子宮を摘出しないこともあります。

早期浸潤癌(ステージ1A2~2B期)

70歳以下の方は、手術治療を計画します。子宮と腟の一部、周囲の組織を含めて骨盤壁近くから広い範囲にわたって切除します。骨盤内(子宮、卵巣周囲の下腹部)のリンパ節も同時に郭清(摘出)します。卵巣も原則的に摘出しますが、扁平上皮癌のステージ1B1期までの方は卵巣温存が可能です。術後注意すべき合併症として排尿障害が挙げられますが、当院では可能な限り排尿機能に関する神経を温存し排尿障害を伴わない手術を目指しています。

手術検体の病理診断でステージ2B期、リンパ節転移陽性、腟の切除断端陽性と判明した方(再発高リスク)は、術後放射線治療を行います。放射線治療を行う場合、体外照射と抗がん剤治療(シスプラチン毎週投与)を同時に行う治療(同時化学放射線療法)を行っています。当院では強度変調放射線治療(IMRT)を用いることにより腸管への被曝線量を下げ腸閉塞のリスクを下げる工夫をしています。腟の切除断端が腔内照射を行っています。

早期浸潤癌で手術が困難な方は、初治療として体外照射と腔内照射の2種類の方法を組み合わせた放射線療法を計画しています。ステージ1B1期、2A1期、もしくは75歳以上の方には放射線のみでの治療を行なっています。それ以外の方には、放射線治療の効果を高める目的で、抗がん剤治療(シスプラチン毎週投与)を同時に行う治療(同時化学放射線療法)を行っております。放射線治療は、放射線治療科と連携して行います。

進行期浸潤癌(ステージ3A~4B期)

ステージ3 および4A期の方は同時化学放射線療法(75歳未満)もしくは放射線単独治療(75歳以上)を計画しています。

ステージ4B期の方は、薬物療法 (化学療法)を計画します。薬剤は、点滴注射で投与を行います。薬物療法は当院では乳腺・腫瘍内科での診療となります。