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研修プログラムについて新薬早期開発専門研修で世界レベル次世代リーダーを目指す!

人材育成のポイント

近年、がん新薬早期開発(Phase 1)に於いては精密化・個別化・高速化・国際化等の様相を含め急速な変遷を遂げています。国立がん研究センター 中央病院・先端医療科の研修プログラムにおける最新知識・技術の習得により、日本におけるがん早期新薬開発の次世代指導者育成を行います。具体的には各種専門医取得、連携大学院学位の取得に留まることなく、臨床研究をはじめトランスレーショナルリサーチ・基礎研究の知識・技術の習得をも視野に、新薬早期開発に必要な知識・技術すべてをカバーでき、世界の主要新薬早期開発リーダーと将来的に共同できるグローバルレベルの次世代リーダー育成を目指した専門的研修を受けることが可能です。がん新薬早期開発に興味を持たれている若手医師の皆さんをお待ちしています。

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目次 研修の特徴 2020年度の実績 充実した研究指導の成果としての英文論文業績
   がん専門修練医からのメッセージ コース紹介 問い合わせ先 印刷資料

研修の特徴

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  • 日本のがん早期新薬開発(Phase1)の中枢を担う施設(ファースト・イン・マン試験を含めた Phase1治験を常時40から50試験実施中)での早期新薬開発治験を含めた豊富な臨床経験
  • 新薬開発に関連するトランスレーショナルリサーチを含めた基礎…臨床研究のチャンス
  • Phase1治験を通じたゲノム医療の実装化・がん早期新薬開発治験の実践および経験
  • 国際色豊かな診療科特徴を活かした、海外の研究者・施設との交流・コラボレーション、研修希望者の将来的なニーズにマッチする、 多種多様かつ柔軟性のある研修プログラム

2023年度の実績

Phase 1 治験数

93件

新薬(治験薬)投与(C1D1)実績

252人

新規患者数

847人

最新患者数(治験外来)

4360人

充実した研究指導の成果としての英文論文業績

研修者がFirst author:2023年度

  • Uehara Y, et al.(2023). Travel Time and Distance and Participation in Precision Oncology Trials at the National Cancer Center Hospital. JAMA Netw Open. 2023;6(9).
  • Takamizawa S., et al. (2023). Identification of barriers to implementation of precision oncology in patients with rare cancers. Cancer Sci Online ahead of print.
  • Nishino M, et al. (2023). Prevalence of psychological distress, quality of life, and satisfaction among patients and family members following comprehensive genomic profiling testing: Protocol of the Quality of life for Cancer genomics and Advanced Therapeutics (Q-CAT) study. PLoS One 2023 May 26;18(5)
  • Ida H., et al. (2023). Phase Ib/II Study of a Liposomal Formulation of Eribulin (E7389-LF) plus Nivolumab in Patients with Advanced Solid Tumors: Results from Phase Ib. Cancer Res Commun. 2023 Jul 10;3(7):1189-1199.
  • Takamizawa S., et al. (2023). Ocular toxicity of investigational  anti-cancer drugs in early phase clinical trials. Invest New Drugs.  41(1): 173-181.

がん専門修練医からのメッセージ

第32期がん専門修練医 先端医療科コース  水野 孝昭

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経歴紹介

初期-後期研修:愛知県の三次救急病院(呼吸器内科)
2018年4月より国立がん研究センター中央病院 レジデント(固形腫瘍コース)
2021年4月より国立がん研究センター中央病院 がん専門修練医(先端医療科コース)
医学博士、内科指導医、呼吸器専門医(2019年取得)、がん薬物療法専門医(2020年取得)

1.中央病院のレジデントを選んだ理由

世界に通用するがんの臨床医・研究者を育成し、全国に輩出するための国立機関であるからです。これに尽きます。医師として(医局と関係なく)教育を受けられるチャンスは意外と少なく、世界で活躍する先生方から直接指導を受けられる、先生方の仕事に関われることは、かけがえのない成長のチャンスです。私は先端医療科専属で第1相試験の研修を主に行っておりますが、 第1相試験という選択肢を提供できることは特にがんゲノム医療の時代において、医師としても患者さんに対しても医療の幅が広がりますから、身につけておくべきスキルではないかと思っています。

2.研修プログラムの特徴、やりがい

レジデント・がん専門修練医ともに各科との交流の機会が多くあり、自分の専門科以外での ” がん ” に対する考え方や、治療開発の現状などを把握できることは、新しい視点・気づきを得ることができ、毎日が刺激的です。各科に第一線で活躍する指導医がおり、患者さんと直接向かい合う姿勢を目の当たりにできること、研究指導を受けられることはまたとない機会です。がん専門修練医のように各科に専属でいる場合は、科の原動力となることができる責任ある仕事ですので、市中病院では味わえない自己研鑽のチャンスです。

3.院内の雰囲気、研修環境

スタッフはそれぞれ際立つ個性を持っていて、それだけ見ていても毎日刺激的です。スタッフ同士は互いを尊重しており、意見を戦わせることはあっても各診療科の隔てなく非常に雰囲気良く仕事をしていらっしゃいます。ありがちな外科と内科でバチバチやる、みたいなのはなくエビデンスに立脚した議論が多いです。レジデントは人数も多く、こんなにたくさんがんのエキスパートを志す同志と出会えることはかけがえのない財産です(一般の病院ではがんを専門にしたいという医者は多くありませんから…)。がんの専門病院で経験のあるレジデントや、がん診療がほぼ初めてのレジデントまで、様々なレジデントがそれぞれ前を向いて、互いに高め合っていけていると思います。
子供がいるレジデントも多く、院内保育所もあり、色々と柔軟に対応して頂いています。朝晩のお迎えもほぼいけるタイムラインで、仕事を調整頂けます。

4.中央病院だから経験したこと、できること

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IASLC Asiaという肺癌関係の国際学会でBest abstractの賞を頂き、学会で口演発表(もちろん英語)できたのは良い経験でした。臨床のみならず研究所や病理部の先生方にもご指導を頂き、複数の論文の執筆や、AMED研究費を獲得して免疫チェックポイント阻害薬の有害事象を全ゲノム解析に基づき予測するような研究、先進医療の下でがん遺伝子パネル検査を標準治療前に行う前向き介入試験など、やはり中央病院だから経験できたことはたくさんあります。医局や出自に関係なく、能力や人間性などを尊重して仕事に登用してくれると思うので、誰にでもチャンスがあります。
厚生労働省から当院へ要請があり、東京ガールズコレクションの中の受動喫煙啓発イベントに登壇させて頂き岡田結実さんと対談できたのもいい思い出です。

5.研修修了後の進路

がんセンターのようながん専門病院で、臨床・研究・教育を続けていくことです。がん診療を志す医師や、専門の異なる医師とも、患者さんに合ったの医療を届ける努力を共有し実践していけたら嬉しいです。自分の専門領域を深めるために留学も視野に入れています。

6.休日の過ごし方・生活環境

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内科ローテートする科の多くは当番制であったり、土日の出勤がないことが多いので、土日は家族との時間に充てたり、学会に参加したりすることが可能です。
コロナ禍ではありますが、東京は最新のエンタメ施設や子供向けの施設・イベントなどが多いので、プライベートも充実しています。

7.これはイチオシ!

私はがんを専門にしたくて来ましたが、がんの診療経験が全くないレジデント、がんに苦手意識を持っていて克服したいレジデント、キャリアアップのために来るレジデントなど、色々な背景とビジョンを持つレジデントが年次関係なく集まり、初期研修医のような一生の仲間になれる経験は、今後の人生でもなかなかない機会と思います。また、前述ですが医局や出自に関係なく仕事に登用してもらえるところも、実は他の病院にはない魅力ではないかと考えています。

8.みなさんへのメッセージ

当院のスタッフや研究所の先生方、レジデントと一緒に仕事をすることは、今後がんを専門にするにしろしないにしろ、 先生方の人生に新しい視点と豊かな経験を加えることができるチャンスになると思います。具体的でなくても結構ですので、まずは気軽に連絡をください。

Dr.水野 とある一日の流れ

7時30分

回診・先端医療科カンファレンス

8時30分

病棟治験業務(有害事象評価・治験薬投与・PK 採血など)

12時

レジデント・チーフレジデントと昼食

13時

研究・論文執筆

15時

他病院との治験カンファレンス

16時

院内治験カンファレンス

17時

治験キックオフ

18時

帰宅

コース紹介

レジデント3年コース

対象者

  • 新専門医制度対象者は基本領域専門医取得済み、もしくは取得見込み(旧専門医制度対象者はその基本領域の専門医もしくは認定医等を取得済み、もしくは取得見込み)で、
    当院での研修によりサブスペシャルティ専門医を目指す者 注:サブスペシャルティ専門医:がん薬物療法専門医
  • がん早期新薬開発に強い興味をもつ者

研修目的

  • 第I相試験を中心にがん早期新薬開発における高度な知識・技能習得を目指す
  • 専門医取得:がん薬物療法専門医・内科専門医など

研修内容

  • 研修期間のうち1年以上先端医療科に在籍しそれ以外の期間は自由選択(最大21か月)
    注: 呼吸器内科、消化管内科、肝胆膵内科、腫瘍内科、血液腫瘍科、病理科、呼吸器内視鏡、放射線治療科等の希望診療科も研修可能(1診療科3か月を原則とする)
    注: 6か月まで研究所、東病院交流研修、中央病院以外での研修等が認められる
    注:原則として2年目以降に日本臨床腫瘍学会教育研修プログラムに則った外来研修実施

研修期間

3年    注:病院の規定に基づきCCM・緩和医療研修を行う

研修の
特色

  • 先端医療科研修で最も推奨される基本コースです。
  • 日本のがん早期新薬開発(Phase 1)中枢施設ならではの豊富な臨床経験が可能です。
  • 先端医療科(第I相試験/がん新薬早期開発)を中心に幅広い診療経験が可能です。
  • 第I相試験やTRを中心にがん新薬早期開発における基本的知識・技術の習得を目指します。
  • 国際学会発表や論文執筆等の研究活動の機会も十分確保されています。
  • 研修環境を最大限活かすための、指導医、教育カンファレンスが充実している。

がん専門修練医コース

対象者

  • 新専門医制度対象者は基本領域専門医取得済み(旧専門医制度対象者はその基本領域の専門医もしくは認定医等を取得済み、もしくは取得見込み)、
    かつ、サブスペシャルティ領域専門医取得済み、もしくは取得見込みで、当院での研修により当該領域に特化した修練を目指す者
    注:サブスペシャルティ専門医:がん薬物療法専門医
  • 当センターレジデント修了者あるいは同等の経験と学識を有する者
  • 5年以上の臨床経験を有し、特にがん早期新薬開発に強い興味をもつ者

研修目的

  • 第1相試験を中心にがん早期新薬開発における高度な知識・技能習得を目指す

研修内容

2年間の研修期間のうち1年間は先端医療科に在籍する
注:先端医療科以外の1年間は臨床を離れ、研究所等でのTR研究に特化した研修が可能
注:新薬開発に特化した高度な研修内容が習得可能である2年間先端医療科選択も可能
注:在籍中に研究成果の国際学会での発表及び論文執筆を行う
注:機会に応じて、海外研究者等との国際連携機会を得る事が可能

研修期間

2年    注:病院の規定に基づきCCM・緩和医療研修を行う

研修の
特色

  • がん新薬早期開発において最もお勧めの研修プログラムです。5年以上の臨床経験を有し、レジデント正規コース修了者に相当する経験を有
    する医師を対象とします。
  • レジデントコースよりも、より高度の専門性、経験、技能取得等が研修可能な「がん専門修練医」プログラムです。
  • 研修年限は2年で、新薬の第I相試験を中心に早期開発における知識・技術の習得により、日本のがん早期新薬開発を将来的に牽引し、グロー
    バルレベルの国際的競争力を兼ね備えた次世代リーダー人材育成を行います。希望者には研究所等でのトランスレーショナルリサーチ(TR)
    および海外研究者等との国際交流・共同研究等の機会をサポートします。

レジデント2年コース

対象者

  • 新専門医制度対象者は基本領域専門医取得済み、もしくは取得見込み(旧専門医制度対象者はその基本領域の専門医もしくは認定医等を取得
    済み、もしくは取得見込み)で、当院での研修によりサブスペシャルティ専門医を目指す者
    注:サブスペシャルティ専門医:がん薬物療法専門医
  • がん早期新薬開発に強い興味をもつ者

研修目的

  • 第I相試験を中心にがん早期新薬開発における高度な知識・技能習得を目指す
  • 専門医取得:がん薬物療法専門医・内科専門医など

研修内容

研修期間のうち1年以上先端医療科に在籍する
注:呼吸器内科、消化管内科、肝胆膵内科、腫瘍内科、血液腫瘍科、病理科、呼吸器内視鏡、放射線治療科等の希望診療科も研修可能(1診療科3か月
を原則とする)
注:3か月まで研究所、東病院交流研修、中央病院以外での研修等が認められる
注:原則として2年目以降に日本臨床腫瘍学会教育研修プログラムに則った外来研修実施

研修期間

2年    注:病院の規定に基づきCCM・緩和医療研修を行う

研修の
特色

  • 日本のがん早期新薬開発(Phase1)中枢施設ならではの豊富な臨床経験が可能
  • 先端医療科(第I相試験/がん新薬早期開発)を中心に幅広い診療経験が可能です。
  • 第I相試験やTRを中心にがん新薬早期開発における基本的知識・技術の習得を目指します。
  • 国際学会発表や論文執筆等の研究活動の機会も十分確保されています。
  • 研修環境を最大限活かすための、指導医、教育カンファレンスが充実している。

連携大学院コース(先端医療科  指導者育成一貫コース)

対象者

  • 新専門医制度対象者は基本領域専門医取得済み、もしくは取得見込み(旧専門医制度対象者はその基本領域の専門医もしくは認定医等を取得
    済み、もしくは取得見込み)で、当院での研修によりサブスペシャルティ専門医を目指す者
    注:サブスペシャルティ専門医:がん薬物療法専門医
  • 研究・TR等に基づき連携大学院制度による学位取得を目指す者、尚且つがん早期新薬開発に強い興味をもつ医師

研修目的

  • 早期新薬開発を中心とした研修を行い専門医と学位取得を目指した研究に取り組む。

研修内容

  • レジデント2年コースに、2年のがん専門修練医コースをあわせたプログラムです。
  • 連携大学院制度を用いた学位取得を念頭に、1年目から研究の指導を受けられます。
注  前半の2年の研修期間は、当該コースの内容に準じます。
注  後半2年のがん専門修練医コースは、当該コースの内容に準じます。

研修期間

4年(レジデント2年+がん専門修練医2年)      注:がん専門修練医への採用には再度試験を行う 注:病院の規定に基づきCCM・緩和医療研修を行う

研修の
特色

  • 連携大学院での学位取得を目標としたがん新薬早期開発における4年一貫の指導者育成コース研修プログラムです。5年以上の臨床経験を有し、
    新薬早期開発における知識・技術の習得により、日本におけるがん早期新薬開発の次世代指導者育成を行います。
    TR・基礎研究の知識・技術の習得を視野に、研究所で1年間の研修を行います。
  • レジデントコースから継続一貫して研修を行うことで、新薬早期開発に必要な知識・技術すべてをカバーでき、世界の主要新薬早期開発リー
    ダーと将来的に共同できるグローバルレベルの次世代リーダー育成を目指した専門的コースです。

問い合わせ

先端医療科長 山本 昇 nbryamam●ncc.go.jp