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国立がん研究センター 中央病院

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診療実績

手術件数

   2020年度 2021年度
年間総手術件数 296 312
前立腺がん
前立腺全摘除術総数 50 58
 ロボット支援手術 50 58
 開腹手術 0 0
膀胱がん
経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)  113 98
膀胱全摘除術総数 21 18
 回腸導管造設術 21 6
 自排尿型新膀胱形成術 0 0
 ロボット支援回腸導管造設術/皮膚瘻 0 12
 ロボット支援自排尿型新膀胱形成術 0 0
腎がん
腎がん手術総数 12 29
 体腔鏡下腎摘除術 9 13
 開腹腎摘 0 3
 腎部分切除術 1 0
 ロボット支援腎部分切除術 2 13
腎盂・尿管がん
腎尿管全摘除術 14 17
後腹膜腫瘍
 後腹膜鏡補助下 13 16
 開腹手術 1 1
副腎がん
副腎摘除術 11 11
 体腔鏡下 7 11
 開腹手術 4 0
精巣がん
高位精巣摘除術 11 11
精巣腫瘍リンパ節郭清術 15 12
陰茎がん手術 1 1
後腹膜腫瘍切除(体腔鏡下含む) 36 46
その他のがん
その他のがんの手術総数 12 11
 体腔鏡 3 0
 その他 9 11

注:診療実績は4月から翌年3月までの1年間で集計しています。

疾患別の治療成績

前立腺がんに対する治療成績

病理病期ごとの症例数

当科では2012年10月からロボット支援下手術を導入し、現在までに500例以上の治療をおこなっています。約半数の方が、ステージC以上(前立腺被膜外浸潤あり)の局所進行がんですが、比較的良好な根治率を維持しています。また、尿禁制1・男性機能温存に関しても、神経温存などを行うことで改善することが示されました。

注1:尿禁制とは排尿を自分の意図した通りコントロールでき尿失禁の無い状態のことです。

病理病期ごとのPSA無再発生存率

前立腺がん生存曲線2.jpg

当院でのロボット支援前立腺全摘後のPSA無再発率を示します。

ステージC以上の局所進行がんでも、がんが前立腺に限局している早期がんの状態の方とほぼ遜色ない根治率が得られています。

膀胱がんに対する治療成績

病理病期ごとの症例数

膀胱全摘を行う際は、術前術後の抗がん剤治療や広範囲の骨盤リンパ節郭清を併用して、根治率の向上を目指しています。尿路変向1に関しては、患者様のライフスタイルに合わせて十分な相談を行いながら決定しております。現在は、開腹手術と同様の手技をロボット支援下手術で行っています。

注1:尿路変向とは尿を排泄する経路を新たに作ることです。

病理病期ごとの無再発生存率

膀胱がん生存曲線

当院での2010年から2019年までに行われた開腹膀胱全摘の治療成績です。

特にステージ4以上の局所進行がんやリンパ節転移を認める方でも、集学的治療の効果もあり長期生存が得られる方も比較的多くおられます。

腎がんに対する治療成績

小径腎がん(4cm以下)に対する腎温存治療

IVR科と連携して、従来私たちは小径腎がんに対して凍結治療による腎温存治療を行ってきました。全身麻酔下の腎部分切除は術後合併症リスクもあり、高齢の方や併存症を多くお持ちの方ではややハードルが高い治療のため、凍結治療は負担の少ない非常によい治療であると考えています。
一方で、ロボット支援手術が導入され、より手術操作の精度が上がりました。そのため、比較的年齢が若い方には積極的に根治率の高いロボット支援腎部分切除による腎温存治療を行っています。

腎盂・尿管がんに対する治療成績

腎尿管全摘の方法

腎盂・尿管がんに対する標準治療は患側の腎尿管全摘です。当院では病状に応じて、開腹・腹腔鏡・ロボット手術を使い分けて腎尿管全摘を施行しております。
担当医と手術方法についてはよくご相談ください。

腎温存治療

当院では、腎機能の悪い方の腎盂・尿管の上皮内癌に対して、BCG腎盂注入も行っております。
ただし、長期の治療成績などまだ不明点も多い治療方法ですので、その適応に関しては慎重に検討する必要があると考えています。

精巣腫瘍に対する治療成績

病理病期ごとの症例数

IGCCCリスク別の全生存率

精巣がん生存曲線

当院で治療を行った進行性精巣腫瘍(ステージ2以上)の方の生存率をIGCCC (International Germ Cell Consensus Classification) 別にみてみますと、以前から治療成績が不良とされていたpoor prognosis (予後不良群:報告では5年生存率48%) でも、良好な治療成績が示されています。
当院では、様々な医療施設から進行性精巣腫瘍の方を紹介いただき治療を行っております。

後腹膜肉腫に対する治療成績

後腹膜肉腫生存曲線.jpg

当院にて2007年-2018年に摘出術を受けられた初発後腹膜肉腫の方の生存率を示します。症例としては脂肪肉腫が多く、その中では高分化型では予後良好ですが、脱分化型は生存率がいまだ不良と考えられ、今後の集学的治療の改良が必要と思われます。

このページに関する問い合わせ先

ホームページに掲載したデータへのお問い合わせは以下までお願いいたします。

泌尿器・後腹膜腫瘍科 
松井 喜之
メールアドレス:yomatsui●ncc.go.jp
電話番号:03-3547-5201(内線7444)