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国立がん研究センター 中央病院

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色素沈着や皮膚の変化の対処法

 皮膚の清潔・保湿・保護が基本

化学療法中には、皮膚の乾燥、色素沈着、ざ癒様(ニキビのような)皮疹、爪囲 炎、手足症候群などの皮膚障害が起こることがあります。 皮膚障害を起こしやすい抗がん剤は、フルオロウラシル(5-FU)、TS-1、カペシ タビン、ドセタキセル、シタラビン、一部の分子標的薬などです。 皮膚障害の種類に関わらず、発症や悪化を防ぐためのスキンケアの基本は、「清潔、保湿、保護」の3点です。顔や体をぬるま湯で濡らした後、石けんをよく泡立てて手でやさしく洗い清潔を保ちましょう。ナイロンタオルなど、刺激の強い ものの使用は避けてください。洗顔後や入浴後は、なるべく早めに保湿クリームやローションを塗り、肌の乾燥を防ぐことも大切です。石けんや保湿クリームは普段使っているものが肌に合っていれば、市販のものを使って構いません。 保湿クリームやローションを控えめに使う患者さんが多いのですが、それでは効果が半減してしまいます。軟膏やクリームは人差し指の先端から第一関節くらいまでの量である1FTU(フィンガーユニット)、ローションタイプなら500円玉大の量(約0.5g)が基本の単位です。1 FTUか1円玉大で両手の掌2枚分、首と顔なら2.SFTU、片腕なら3FTU、胸・腹、背中はそれぞれ7FTU、片脚6FTUを目安に、たっぷり塗ってください。乾燥がひどい場合は1日2回以上塗るようにしま しょう。保湿剤入りの入浴剤でも、ある程度、肌の乾燥を防ぐことができます。

日焼けや爪の食い込みを防ぐ工夫も

生じやすい皮膚障害

 

また、皮膚障害が出やすい薬を使っている時には、できるだけ日焼け(紫外線)を避けてください。外出する時には、冬でも、日焼け止めクリームを塗ったり、帽子や日傘、UV加工の手袋を使ったりするとよいでしょう。日焼け止めは、日常的にはSPF (UV-B防御指数)15~30、PA(UV­A防御指数)++~+++がお勧めです。長時間外にいる時には、2~3時間ごとに塗り直しましょう。 顔のシミが増えた、皮膚の色が黒くなったなど色素沈着やざ瘤様皮疹が気になる場合には、ファンデーションの下地にコントロールカラーやコンシーラーで部分的にカバーしたりすると目立ちにくくなります。一方、一部の分子標的薬による治療中には、手足の爪の周りが炎症を起こす爪囲炎が生じることがあります。悪化を防ぐには、足の爪はスクエアカット(図1)に切って巻き爪にならないようにすることが大切です。爪囲炎になった時には、テーピング(図2)を使って爪と皮膚に隙間を作ると痛みが軽減します。手足症候群が生じやすい薬を使う時には、長時間の歩行や立ち続けたり、ハイヒールやきつい靴を履いたりするのはやめましょう。

 

  • スクエアカット・テーピング

    (図1)スクエアカット 先端をまっすぐにカットし角は爪やすりで滑らかに整えます。

  • テーピング

    (図2)テーピング 爪の端から皮膚を引っ張るようにテープをらせん状に巻きます。

 関連リンクの「生活の工夫カード」もご覧ください。

 

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