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国立がん研究センター 中央病院

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診療について

麻酔・集中治療科について

国立がん研究センター中央病院麻酔・集中治療科は日本麻酔科学会の協力のもとに常勤医18名、非常勤医師4名の体制で、手術室17室(MRI手術室、放射線治療手術室を含む)および集中治療室(8床)の管理・運営を行っています。

麻酔は手術患者さんを眠らせて痛みをとることだけではなく、手術中の呼吸・循環・代謝や体液管理、さまざまな有害反射に対する管理などを行っています。
また術中だけでなく術後疼痛を含めて、痛みのない質の良い覚醒を目指して管理しています。

さらに侵襲の大きな手術や、重篤な合併症を抱える手術患者さんの管理を、周術期を通してトータルに管理できるように集中治療室の管理運営を麻酔・集中治療科によるクローズド管理で行っています。

診療について

麻酔

手術麻酔としては局所麻酔を除く年間約5000例の手術麻酔を麻酔科医が管理しています。当院の特徴として、がん専門病院であるためほぼ全ての手術が悪性腫瘍関連手術であり、全身麻酔管理の割合が多いことがあげられます。また胸腹部外科の開胸・開腹手術が非常に多いため、硬膜外麻酔併用全身麻酔を多く行っています。複数診療科による合同手術や高度侵襲手術、長時間手術も多いため、術中麻酔に引き続き集中治療室における術後管理も含めて周術期管理を行っています。最近は高齢がん患者や併存疾患のあるがん患者さんにも積極的な手術が行われる傾向にあり、その点でも集中治療を含めた周術期管理が重要と考えています。ここ10年余りの手術件数は常に増加傾向で推移していましたが、2020年度の上半期は新型コロナウィルス感染症蔓延の影響を受けて、手術件数は減少傾向となりました。2020年度下半期からは前年度並みに回復し、全期間としては約10%減少となりました。

中央病院の手術麻酔内訳(単位:件)
2020.jpg
2020年度の手術麻酔方法内訳(単位:件)

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集中治療

当院は8床の集中治療ベッドを有しています。ICU入室患者数は年間約900例です。担当科と毎朝カンファレンスを行ったうえで麻酔・集中治療科によるクローズド管理を行っています。外科系患者が中心ですが、敗血症や呼吸不全、急性腎機能障害など内科系の重症疾患も含めた院内すべての重症患者さんに対応しています。診療科別の内訳は食道外科、脳脊髄腫瘍科、肝胆膵外科や再建術を伴う頭頸部外科や骨軟部腫瘍科などの侵襲の大きな外科系診療科が中心です。内科系としては造血幹細胞移植科や化学療法に伴う重篤な合併症などです。がん治療の経過中には化学療法などに伴う免疫不全状態から感染症や臓器障害が重篤化し、集中治療が必要となることがありますが、すべてのがん患者さんが安心して治療が受けられるようにサポートしています。

チーム医療

集中治療室看護師、理学療法士、臨床工学技士らとともにRST(Respiratory support team)として、一般病棟での人工呼吸管理患者のケアや早期離脱、リハビリテーションをチームとしてサポートする活動を麻酔・集中治療科として行っています。
また、手術患者さんは年々高齢化する傾向にあり、併存疾患のある患者さんも増加しています。より安全な周術期管理をめざし、また患者さんにも安心して周術期を過ごせるように、多職種が協力して管理するチームを立ち上げて、看護師、薬剤師、歯科医、理学療法士、管理栄養士とともに活動しています。

周術期にお知り関してお知りになりたい方は、多職種のチームで支える「周術期管理」をご覧ください。