トップページ > 診療科 > 大腸外科 > 研究について

研究について

国立がん研究センターには、がん患者さんの診断、治療を行うだけでなく、新たな診断、治療法を確立するために、臨床試験を中心とした多くの臨床研究を行うという使命もあります。大腸外科では、以下の多くの研究を積極的に行っています。これらの臨床研究に関しては、患者さんのご理解とご協力が不可欠です。

結腸癌に関する臨床試験

  • JCOG1006(NTIT study)大腸癌切除における適切な切除手順に関するランダム化比較試験
  • JCOG1007(iPACS)治癒切除不能進行大腸癌に対する原発巣切除の意義に関するランダム化比較試験
  • JCOG1107治癒切除不能進行大腸癌の原発巣切除における腹腔鏡下手術の有用性に関するランダム化比較第3相試験
  • JCOG1018高齢切除不能進行大腸癌に対する全身化学療法に関するランダム化比較第3相試験

直腸癌に関する臨床試験

  • 肛門温存困難な肛門近傍の局所進行下部直腸癌に対する術前術後FOLFOX療法併用肛門括約筋部分温存手術(ISR)のランダム化第2 / 3相比較試験肛門近傍の局所進行下部直腸癌の標準的治療であるISR手術先行治療に対して、術前化学療法+ISR+術後化学療法が、局所再発を含む再発率を改善しうるか否かを検証。
  • 切除可能な直腸癌術後骨盤内再発の術前補助化学療法を用いた第II相臨床試験 根治切除が行えても予後が不良である切除可能な直腸癌術後骨盤内再発例に対する、術前補助化学療法としてのFOLFOX+cetuximab 療法(KRAS野生型)とFOLFOX療法(KRAS変異型)の有効性と安全性を評価。
  • 直腸癌に対する腹腔鏡下手術の安全性と有効性を明らかにするための第2相試験
  • ダ・ヴィンチS手術システムを用いた、ロボット支援腹腔鏡下直腸癌手術の臨床応用に関する試験

結腸+直腸癌に関する臨床試験

  • 大腸癌腹膜播種のGrading(多施設共同研究)腹膜播種のgradingの妥当性を再評価する。
  • 大腸癌治癒切除術施行症例における術中腹腔洗浄細胞診の有用性に関する多施設共同前向き研究術前cStageIIからcStageIIIと診断された大腸癌手術症例において、術中腹腔内洗浄細胞診の有用性に関する前向き調査を行い、予後因子となるかを検討する。
  • 大腸癌治癒切除後の予後予測ノモグラムの開発-日本のデータをもとに、日本独自の「大腸癌治癒切除後の予後予測のためのノモグラム」を作成し、日本の実地臨床への導入の実現可能性とその有用性・問題点を検討する。
  • 家族性大腸腺腫症(FAP)に関する後方視的多施設研究大腸癌研究会家族性大腸癌委員会における委員施設の症例を集計し、その分析結果に基づき、本邦におけるFAPの臨床像や治療内容の実情・問題点を明らかにすることを目的とする。

肛門管癌に関する臨床試験

  • JCOG0903臨床病期2 / 3肛門管扁平上皮癌、類基底細胞癌に対するS-1+MMCを同時併用する根治的化学放射線療法の臨床第1/2相試験

大腸癌肝転移に関する臨床試験

  • JCOG0603大腸癌肝転移切除後患者を対象としたmFOLFOX6と手術単独によるランダム化II/III相試験