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研修プログラムについて
国立がん研究センター中央病院・消化管内科で自分の夢に向かっての一歩を踏み出そう!!
診療科としての人材育成のポイント
消化管内科では、切除不能・再発例に対する標準的な化学療法を行うだけでなく、外科・放射線治療科・内視鏡科・放射線診断科・病理診断科との密な連携による集学的治療を行っています。
さらに、日々の診療で遭遇するClinical Question を解決するための様々な臨床研究や、国内外の新薬を用いた治験、さらにはTranslational Researchも含めた幅の広い研究を実践しています。
しかし実際には、現在の医療だけではカバーしきれない患者や病態が少なくなく、また、現在の消化器がんの治療では、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬などが著効することは多くありません。
これらの問題に対して、様々な工夫や新たな治療開発が必要です。当科での研修を通じて、先生方には、「自ら考え、一緒にチャレンジする仲間になっていただきたい」と考えています。
そのために、個々の目的に応じた目的や知識や能力、所属する大学などの環境が多様であるため、その様々なニーズに応えられる研修システムを準備しています。
個々の希望や目的に応じたカリキュラムの作成
- 腫瘍内科医として、がん薬物療法専門医を獲得したい、その一環として消化管がんを学びたい
- 消化器内科医として、消化管がんの薬物療法だけでなく、内視鏡検査・放射線診断・病理も勉強したい
- 消化器がんの専門家として、消化管・肝胆膵の薬物療法を勉強したい
- Clinical Question に対して、臨床研究や臨床試験に参加したい、立案したい
- 新薬の開発に携わりたい
- 基礎研究やTranslational Research を勉強して、今後の研究活動に活かしたい
- 消化器がんに関連した研究で学位がとりたい
- 専門は外科系・診断系だけど、一度しっかり消化管がんの化学療法を勉強したい

症例検討会の様子
モデルコース
モデルコース:個々の希望に応じて、期間や研修先については選択可能
(その他、レジデント2年コース・レジデント短期コースや任意研修も受け入れ可能)
モデルコース(レジデント3年コース+がん専門修練医コース)のフロー図
(画像をクリックすると大きな画像がご覧になれます)
モデルコースの図の説明
レジデント1年目
臨床経験+基本姿勢
消化器内科医としての実力をつける
- 腫瘍内科の診療・研究の基本姿勢を身につける
- 消化器がんのどのような病態にも対応可能な臨床経験をもつ
- レトロ研究の論文を作成
- 病院の規程に基づき CCM・緩和医療研修を行う
レジデント2年目
他領域での研修
臨床医としての幅を広げる
- 消化器系の他科(頭頸部食道内科・肝胆膵内科・消化管内視鏡・放射線診断・病理診断科など)をローテーション
- 腫瘍内科として、他科(先端医療科・頭頸部食道内科・呼吸器内科・腫瘍内科・血液腫瘍科など)をローテーション
レジデント3年目
消化管内科での集大成
臨床医・研究者として一人立ちする
- 治療方針決定など一人立ちする
- 臨床研究の計画段階からの参加
- 可能であれば、自ら臨床研究を提案
- 6か月以内なら研究所などでTRも可能
がん専門修練医コース1年目
研究所での基礎研究・TR
新たな知識・考え方を身につける
- 興味のある分野について、研究所で基礎研究・TR について学ぶ
- 6か月以内なら施設外でも研修可能
がん専門修練医コース2年目
臨床研究を自ら発案
消化管がんの診療・研究をリードする
- これまでに身につけた知識・技術・仲間との信頼関係を活用して、自ら研究を提案する
- 後輩を指導することを意識する
- 研究グループの若手として活躍する
研修の特徴
JSMO 2025:善浪 佑理先生発表
ESMO-GI (2025):小倉 望先生発表
ASCO-GI (2026):亀石 眞先生発表
ASCO (2026):藤井 博之先生発表
- 消化管がんの診療・研究における多施設共同研究グループ(WJOG, JCOG など)の中心メンバ―による直接指導
- 治癒を目的とする切除可能なStage から、延命を目指した化学療法、様々な症状を有する緩和医療までの豊富な症例数
- 多様な病態に応じて他科・多種職と連携しながら、自ら考案して問題解決できる対応力の獲得
- 基礎、臨床の枠にとらわれない、他施設とも交流できる幅広い研究活動のチャンス
- 研修希望者の実力とニーズにマッチする、さまざまな研修コース
- 卒業後も、連携・協力関係の継続
スタッフによる講義
- 高島 淳生・廣瀬 俊晴「大腸がん」「肛門管がん」
- 庄司 広和 「胃癌」「TR研究」
- 沖田 南都子 「臨床研究制度」
- 平野 秀和 「希少がん」
- 加藤 健 「食道がん」
2025年研究実績
当院後方視的コホート研究の成果をもとに、エンホルツマブ ベドチンの医師主導第II相試験「ENVELOPE試験」を開始
当科をローテーションされた藤井博之先生は、希少がんである小腸腺がんにおける抗体薬物複合体の新たな治療標的を探索することを目的として、当院の後方視的コホートにおけるNectin-4の発現状況を評価しました(ESMO Open. 2025 Jan;10(1):104098)。その結果、Nectin-4は小腸腺がんの82%で高頻度に発現していることが明らかとなりました。さらに、Nectin-4陽性例では全生存期間が不良であることも示され、Nectin-4が小腸腺がんにおける有望な治療標的となり得る可能性が示唆されました。

この研究成果を基盤として、治療歴を有する転移性小腸腺がん患者を対象に、Nectin-4を標的とする抗体薬物複合体であるエンホルツマブ ベドチンの有効性および安全性を評価する医師主導第II相試験「ENVELOPE試験」が、2025年より開始されました。本試験は、基礎的な病理学的解析から臨床試験へとつながった橋渡し研究であり、Nectin-4を標的とした新たな治療戦略の確立が期待されます。

ENVELOP試験のシェーマ
2025年の英文論文数
- 原著 27(筆頭 8)
2025年のレジデントが筆頭著者の論文
- Kazumasa Yamamoto: Association Between Immune-Related Adverse Events and Treatment Outcomes in Advanced Gastric Cancer Patients Receiving Nivolumab Plus Chemotherapy: A Retrospective Study. Cancer Med. 2025 Sep;14(18):e71252.
- Yuri Yoshinami: Modulating Cancer Immunotherapy Through the Intestinal Microbiota: Mechanisms, Clinical Evidence and the Emerging Role of Faecal Microbiota Transplantation. touchREVIEWS in Oncology & Haematology. 2025;21(2):10?15.
- Takahito Awatsu: A Retrospective Analysis of the Efficacy and Safety of Imatinib for Advanced Gastrointestinal Stromal Tumor in Elderly Patients. Cancer Med. 2025 Nov;14(21):e71338.
- Yuri Yoshinami: Feasibility of antibiotic-assisted fecal microbiota transplantation with immunotherapy for esophageal and gastric cancer. Future Oncol. 2025 Dec;21(30):3903-3912.
- Takahito Awatsu: Prognostic Impact of Claudin18.2 and TROP2 Expression in Advanced Gastric Cancer Treated With Nivolumab. Anticancer Res. 2026 Feb;46(2):1021-1035.
- Nozomu Ogura: Comprehensive Genomic Profiling of Advanced Anal Adenocarcinoma in Japan. JCO Precis Oncol. 2026 Jan:10:e2500562.
研修に関するお問合せ先
- 国立がん研究センター 中央病院消化管内科
教育担当:平野 秀和
メールアドレス:hihirano●ncc.go.jp - 中央病院レジデントプログラム HP
https://www.ncc.go.jp/jp/cepcd/recruit/20220823090229.html
- Facebook 中央病院 教育・研修情報
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