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国立がん研究センター 中央病院

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肺がんの診断・治療・手術

病院を選ぶ際のポイントについて

 

肺がんと診断された患者さんが手術(または治療)を受ける際に、どうやって病院を選べばよいのでしょうか?

ここでは、肺がんの専門施設の立場で要点を述べたいと思います。

 

肺がんの手術を受ける際で、重要なポイントは「病院が専門施設であるかどうか」です。

 

1      肺がんの手術は呼吸器外科医が行うため、手術を受ける病院が呼吸器外科専門医合同委員会による認定修練施設であることが重要です。年間の手術件数等に応じて基幹施設および関連施設に分類されます。

 

呼吸器外科専門医合同委員会のページ

http://chest.umin.jp/inst/inst_list.html(外部サイトにリンクします)

 

2      また、専門的ながん医療の提供を担う病院はがん診療拠点病院として国により指定されています。がん診療連携拠点病院には、各都道府県で中心的役割を果たす「都道府県がん診療連携拠点病院」と、都道府県内の各地域で中心的役割を果たす「地域がん診療連携拠点病院」があります。

 

がん診療連携拠点病院などを探す  

https://hospdb.ganjoho.jp/kyotendb.nsf/xpKyotenSearchTop.xsp 

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次に「担当医の専門性」も重要です。肺がんの手術に際しては呼吸器外科専門医・がん治療認定医などの資格を有していることがポイントになります。

 

いずれもホームページ上で確認が可能です。

 

呼吸器外科専門医名簿

http://chest.umin.jp/spl/spl_list.html (外部サイトにリンクします)


がん治療認定医名簿

http://www.jbct.jp/sys_auth_listindex.php (外部サイトにリンクします)

 肺がんの手術:病院の選び方2

新聞や雑誌などでは病院ごとの手術件数がランキングされ公開されています。数字だけが独り歩きすることには注意が必要ですが、手術や治療の質を担保するためにはある程度の手術症例数が必要です。

 
肺がんの手術件数が年間100例の施設では、週2件(毎月8件)の手術を行っている計算になります。一方、年間400例の施設では、週8件の手術を行っていることになり、これは年間100例の施設の1か月分の手術症例数に相当します。


施設のホームページに治療成績が公開されていること


手術件数以外にも治療成績あるいは合併症率などに関する治療データが毎年更新され情報公開されることで、患者さんは透明性の高い医療を受けることができます。
 
 
肺がんの手術:病院の選び方3

外科以外の診療科が充実していること


近年の肺がん治療の基本は「集学的治療」です。これは、肺癌に対する種々の治療(「手術」「放射線治療」「薬物療法」を組み合わせることでより良い結果が得られるというものです。肺がん手術を受けた患者さんのなかには手術後の病理検査結果に基づいて、術後補助化学療法(予防的な抗がん剤治療)をお薦めすることがあります。国立がん研究センター中央病院では抗がん剤治療は薬物療法を専門に扱う腫瘍内科医が担当しています。巷には、抗がん剤治療を外科医が行っている病院があります。外科医だから抗がん剤治療を行ってはいけないという取り決めはありませんが、反対に「内科の先生が手術を行っている病院」はあるでしょうか?がん治療は治療の進歩とともに複雑化しており、それぞれの専門領域の専門医が協力して患者さんの治療に取り組むのが理想と考えます。

 

また、気管支鏡検査を全て入院で行っている施設もあります。気管支鏡検査はつらくてたいへんだったとおっしゃる患者さんもおられます。当院では原則外来検査で行っております。また検査に際してお薬を投与することで寝ている間に検査が終わり、検査自体を覚えていないといわれます。当院では気管支鏡検査が年間約1300件あり、呼吸器内視鏡科が行っております。検査の負担のみならず、検査時間が短くまた診断精度が極めて高いのが特徴です。手術を予定する患者さんにとって、手術前の検査は極めて重要であり外科以外の診療科が充実していることは手術のクオリティをより高めるために大切です。

 

外科手術における病理専門医の重要性と当院における取組がAERAdot.に取りあげられております。

患者と接する機会が少ない「病理医」が、がん治療で重要な役割を担う理由

https://dot.asahi.com/wa/2019030200014.html?fbclid=IwAR229MoIGYYvV2eO9inM5ZwYTP3lqMRBWdd1jHW7t8IpK_2f5wbBZydNQoY(外部サイトにリンクします)

 

国立がん研究センター中央病院では放射線診断専門医、病理専門医、気管支鏡専門医、放射線治療専門医、腫瘍内科医、呼吸器外科専門医が呼吸器グループとしてすべての患者さんに最善の肺がん治療を提供できるように努めています。


 肺がんの手術:病院の選び方4